“第二の心臓”とよばれる”足”を筋トレ。寝ながらエクササイズで基礎代謝アップ!
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Rhythm (リズム) 2016.04.19 UPDATE
日常生活を送るうえで、生命維持のために最低限必要なエネルギー量である「基礎代謝」を上げると、脂肪が燃焼しやすい身体になりダイエットに効果的です。基礎代謝を上げるためには、大きな筋肉部位を鍛えると効果が早く感じられます。大きな筋肉はいくつかありますが、今回は身体を支えている下肢に注目してみましょう。“第二の心臓”と呼ばれている足の筋肉量を増やすためのトレーニングを2つご紹介します。
太ももの内側と外側を鍛えるトレーニング方法と、その後のストレッチについての紹介記事です。紹介されている運動自体は、ちょっと職場ではできなさそうなので、ご自宅でトライしてみてください。
問題があるとしたら、タイトルとはじめの部分。「基礎代謝アップ」と書かれた瞬間、個人的には「うさんくさい」感がアップします。基礎代謝が重要で、基礎代謝が上がればダイエットに効果的で、そのために大きな筋肉を鍛える、ということに間違いはないのですが、このくらいのトレーニングでは、基礎代謝アップは望めません。
古い文献ですが、Elia(Nutr Res Rev 1991)の報告によれば、基礎代謝全体に占める骨格筋の割合は22%です。その他、脳が20%、肝臓が21%、心臓が9%、腎臓が8%と続きます。確かに骨格筋が占める割合は大きいのですが、脳、肝臓、心臓、腎臓を合わせて約60%となりますので、どちらかというと、内臓諸器官による影響が強いと考えられます。また、筋肉1kgあたりの代謝量を計算すると1日あたり13kcalとなります。ということは、トレーニングで1kg筋肉量が増えても、基礎代謝量は13kcalしか増えない、ということになります。実際には1kgの筋肉を増やすのは大変なトレーニングであり、それでも13kcalしか増えない、と考えると、筋肉を増やして基礎代謝を高めることがいかに大変か、ということが理解できるかと思います。したがって、基礎代謝量を増やすためのトレーニングではなく、トレーニングそのものによるエネルギー消費量の増大自体が重要だと思うのです。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19094322
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