がんの放射線治療で尿漏れが起こるのはなぜ?

病気・医療

  • 3,399
  • 1
  • 0

favicons?domain=medley MEDLEYニュース 2016.04.04 UPDATE

1459771197vzXa0bgm3o

前立腺がんなどの治療で放射線治療がよく使われます。骨盤の部分に放射線治療を行ったときに起こりうる問題として、尿失禁や便失禁などがあります。これらの症状と関係の深い骨盤底筋への影響について、これまでの研究がまとめられました。

記事全文を読む

14473235612ffcdccd137cf89b3ff1a78dd139aa76

尾瀬功

愛知県がんセンター研究所 疫学・予防部 主任研究員 医師 博士(医学)

 誤解を招くタイトルですね。本文を読むとわかりますが、骨盤部分への放射線治療が骨盤底筋という筋肉の構造や機能に影響するという論文をまとめた研究です。直接尿失禁や便失禁を評価した研究ではありませんし、骨盤に放射線をあてないときには尿失禁は起きません。骨盤底筋が弱ると尿失禁や便失禁が増えると言われているので、間違いではないかもしれませんが、不正確な記事です。元となった論文は参照文献のリンクから読めます(無料、英語)。

 この研究だけでは、失禁などの副作用を軽くしたり無くしたりする方法に直接繋がるわけではありません。しかし、こうした研究の積み重ねで副作用の仕組みがわかれば、対策がわかるようになるかもしれません。早く対策がうまれて、苦しむがんサバイバーが減るといいですね。

  • 1
  • /
  • 専門家のいいね!1
  • 1427344422d36e8d6c3a5b5376f503a0a14d955d73

この記事へのコメント

コメントする

この記事の関連キーワード

この記事と関連する記事

会員登録が必要です

すでに登録済みの方はこちら

ログイン

まだ会員になっていない方はこちら

ユーザ登録

コメント編集(管理者用)

コメントを削除

キャンセル

Facebook連携


閉じる

このコメントに関する
問題の内容を選択してください





送信

送信完了

閉じる

コメント編集

会員登録が必要です