大腸がんの調査をしたら、テレビを週21時間以上見る女性に多かった
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MEDLEYニュース 2016.04.06 UPDATE
大腸がんの原因は不明ですが、どんな人に多いかがさまざまな角度から研究されています。運動量が関係するのではないかという観点から、テレビを見る時間との関連について、調査データの解析が行われました。
この記事では,テレビを見る時間と大腸がん発生の関係を調べ,テレビを見る時間が長い女性で大腸がんにかかるリスクが高かったという最新文献を紹介しています.
テレビを見る時間に代表される座位行動(sedentary behavior)は,さまざまな病気との関係がここ数年指摘されている,ホットな研究分野といえます.
ところで,この記事では言葉の解釈において若干の誤解があるようです.端的にいえば,運動と座位行動は全くの別物であるということです.運動とは健康や楽しみのために意図的におこなう身体活動で,座位行動は座ったり寝ころんだりしてエネルギー消費が低い状態を指します.
習慣的に運動をしていても,座っている時間が長い人はいますし,逆に運動を全くしていない人でも座っている時間が短い人もいます.多少の関連はあるものの,運動量が少ない=座位行動が多いとは必ずしも言えないわけです.
とりわけテレビを見ることというのは,活動的になりうる余暇時間を奪うという以外に,座っているという姿勢が長く続くことで糖や脂質の代謝が悪くなったり,テレビを見ながらの不健康な食生活につながりやすくなったりすることで,健康に悪影響があるのではないかと考えられています.
座っている時間を少なく,運動もしっかりが理想ですが,忙しい現代人にはなかなか難しいところです.
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