近藤理論を放置してはいけない:日経メディカル
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日経メディカル 2016.04.15 UPDATE
近藤誠医師が提唱する“がん放置理論”を信じて、せっかく早期で発見できたがんを進行がんにしてしまう患者が後を絶たない。学術論文を引用しながら標準的治療の効果を否定し、誤ったインフォームドコンセントを広げる近藤理論に専門家は断固、反論すべきだと勝俣医師は主張する。
HealthNudgeでも近藤尚己先生が以前とりあげられていますが(http://healthnudge.jp/4129)、「がんもどき」理論について、腫瘍内科医の勝俣先生がインタビューを受けている記事です。がんもどき理論に関しては近藤尚己先生のコメントが詳しいのでそちらに譲りますが、読んでいて「手遅れになって来院される方も結構いる」というのがつらい現実でしたし、訴訟を勧めても「最後に選んだのは自分だから」と自分を責めてしまう方が多いというのも悲しくなりました。きっと勝俣先生は多くの患者さんを見ているだけにやるせない気持ちは私なんかよりも強いでしょう。
どんなに根拠がない主張がなされても、その誤りを誤りと主張するにはかなりの手間がかかります。私自身このサイトで多くコメントさせていただいていますが、個人的にはいい情報より悪い情報を否定するときの方が下調べも慎重になり、時間もより多くかかります。それでも報われることはあまり多くはないような気がします(実際自分がこれは!と思った渾身のコメントでも反応が薄くがっかりすることも多いです)。もちろん私たちの伝え方の問題も多くあるのですが、HealthNudgeのようなサイトなんて知らない、という関心の薄い層にどこまで情報が届くのか、それをしっかり考えなければいけないと思いつつ、どうしたらいいのか日々悩みは尽きません。
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