水泳の健康ダイエット効果、カロリーを消費する泳ぎ方とは
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Rhythm (リズム) 2016.05.25 UPDATE
ダイエットしたいなあ、と考えたとき水泳を思い浮かべる方も多いかと思います。しかし、なぜ水泳が効果があるのか、詳しく知っている方は少ないかもしれません。
水泳のダイエット効果について説明した記事.情報がやや不正確な部分がありますので,いくつか指摘します.
>マラソンなど他の運動に比べて、腰や足への負担がない点も高ポイント。
陸上の運動に比べて軽減されますが,負担がないわけではありません.慣れないうちの過度な水泳には注意が必要です.
>52kgの女性が30分クロールすると246kcal、30分平泳ぎすると191kcalを消費するといわれています。
国立健康・栄養研究所ウェブサイトに掲載されているメッツ表
http://www0.nih.go.jp/eiken/programs/2011mets.pdf
では以下のように記載があります.メッツとは安静時の何倍エネルギーを消費するかで示した運動強度の指標です.メッツ×体重(kg)×時間(hour)で運動時の消費エネルギーが概算できます.
10.0メッツ クロール、速い、68.6m/分未満、きつい労力
10.3メッツ 平泳ぎ、全般、トレーニング、競技
9.5メッツ 背泳ぎ、全般、トレーニング、競技
13.8メッツ バタフライ、全般
8.3メッツ クロール、ふつうの速さ、45.7m/分未満、きつい労力
5.3メッツ 平泳ぎ、レクリエーション
4.8メッツ 背泳ぎ、レクリエーション
記事にある消費エネルギーと体重では,クロールで9.5メッツ,平泳ぎで7.3メッツ相当で計算されています.つまり,レクリエーションと競技の間から競技に近い強度でのエネルギー消費が記事では示されていることになります.その強度で30分泳ぎ続けるのは特に初心者ではかなり大変です.ちょっと数字が過大に示されているように感じます.
>一般的には、クロールが一番消費カロリーが多く、効果があるようです。
(レクリエーションレベルでの数字はありませんが)上記の表からすればバタフライが最も消費が大きいようです.ただ,技術的に取り組みやすいのはクロールや平泳ぎなのかもしれません.
肥満者に推奨される運動として,水泳を含む水中運動の名がたびたび挙がりますが,意外なことに質の高い科学的根拠はあまり多くありません.他の運動に比べて水泳がより有効か否かは,今後様々な角度から検証されていくべきかもしれません.
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