乳がん検診で「死亡率」は下がる? 下がらない?
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日経Gooday(グッデイ) 2016.05.27 UPDATE
現在、市町村が行う乳がん検診は、40歳以上の女性を対象に、2年に1回の頻度で、マンモグラフィー検査を行うことを原則としています。ただし、乳がん検診の対象者や中身は全国一律ではありません。対象年齢や検診法が異なることがよくあります。対象年齢を広げたり、検診法を増やすことは、そのがんによる死亡率を下げることにつながるのでしょうか。
乳がん検診のメリットとデメリットについて、数字を挙げながら解説した記事です。40歳以上の女性が乳がん検診を受けると、乳がんによる死亡率が下がることは多くの研究によって裏付けられています。これを元に国や市町村が検診を推奨しているわけです。
記事では、乳がん検診を受けると乳がんで死亡する確率は減るが、その他の原因も含めた総死亡は減らないので、それは意味があるのかという意見も紹介しています。現在の日本で、女性が一生のうち乳がんで死亡するのは約1%、概ね70人に1人です。(がん情報サービス http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)ということは、乳がん検診による全死亡の減少は最大でも1%未満なので、乳がん検診だけで総死亡を減らすのは難しいことがわかります。
このように、乳がん検診はいいことばかりではありませんが、それでも多くの人にとってはメリットの方が大きい検診です。自分は受けた方がいいか受けない方がいいかわからない人は、とりあえず受けておくことをお勧めします。
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