1回で寿命が6年縮む!? 「全身麻酔」が身体に残すダメージをご存知ですか?
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現代ビジネス 2016.07.11 UPDATE
「麻酔が原因で手術中に亡くなる患者は、10万人に1人。一見少ないように思えますが、全国で行われている全身麻酔手術は年間約250万件ですから、単純計算で、一年に20人以上の犠牲が出ていることになります。 麻酔が原因で手術後に亡くなったり、体の麻痺などの後遺症に悩まされる確率となると、当然、もっと高くなる」(都内の大学病院に勤める麻酔科医) 「全身麻酔を1回受けると、寿命が6年縮む」
正直、メディア・ウェッブ記事の医療(特に医学)についての解説はむちゃくちゃ間違えているものが多い(だからこのHealth Nudgeが存在する)わけですが、この週刊現代の記事はむちゃくちゃのつぎはぎ・・・ひどい・・・
書く私も読む人も正直あまり生産性のある行為ではないと思うので、いちいち全てを説明することはしません。
むちゃくちゃの根拠の1つとして、引用されている讃岐氏のブログを置いておきます。
”「全身麻酔では自力で呼吸できなくなりますから、手術がうまくいっても、麻酔から覚めるときに肺に痰などが入って肺炎を起こしたり、脳が酸素不足になって譫妄状態に陥るなど、重い合併症が起きるリスクがあります」(広島大学病院講師の讃岐美智義医師)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49080?page=3
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こんなことは、述べていない。適当にインタビューした話から、自分の都合がいいように部分部分をつなげて表現したとしかいいようがない。”
http://msanuki.hatenablog.com/entry/2016/07/10/224456
この記事は、そういう記者によって書かれているようです。残念ですね。
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坪谷透
東北大学大学院歯学研究科 助教、博士(医学)、医師
ですねー。
まぁただ商用雑誌は、ひどいことをやりすぎると、それが別のメディア(ネットなど)でいろいろたたかれることで、売り上げが減る、というフィードバック機構が存在はするので、繰り返すようなところは、自然淘汰されるのかなとは思います。
最近の例)
https://www.landerblue.co.jp/blog/?p=30231
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坪谷透
東北大学大学院歯学研究科 助教、博士(医学)、医師
言論の自由はあるべきでしょうけど、嘘を書くことは言論の自由には含まれて居ないと思うのですが、どうなっているのでしょうね。
この麻酔科ドクターが名誉毀損で訴えたりしない限り問題にならないのでしょうか。
マスコミの報道のあり方は、モラルという自浄作用だけでは不十分なことは明らかだと思いますが、一方で、言論の自由の保障もきわめて重要なわけで、結局は、今回のようなことは、この麻酔科ドクターが名誉毀損で訴えたりしない限り問題にならないのでしょうかねぇ。それもなんか抜け穴というか不十分な気がしますが。
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近藤尚己
東京大学 大学院医学系研究科 健康教育・社会学分野 保健社会行動学分野 准教授 医師 社会疫学者
健康関連の記事には気をつけたいですね。命に関わることは読者の興味をひくからなのでしょうが、書き手雑誌社のモラルが問われます。業界の自主規制ももっとあって然るべきでしょうね。
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