受動喫煙で肺がん1・3倍 リスク「確実」 国立がん研究センター
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産経新聞 からだ 2016.09.02 UPDATE
国立がん研究センターは30日、日本人で受動喫煙がある人は、ない人に比べて肺がんになるリスクが約1・3倍に上るという研究結果をまとめた。国際機関でたばこの煙の発がん性は報告されているが、日本人を対象とした分析は初めて。
私もこの論文に関わらせていただき、国際的にも受動喫煙による肺がんのリスクは約1.3倍との結果があることから、この値が真値なのではないかと考えています。
http://jjco.oxfordjournals.org/content/early/2016/08/10/jjco.hyw091.full
東京が2020年のオリンピック開催都市であるという背景はありますが、それに関わりなくできるだけ早くタバコの煙に曝露したくない人が確実に避けられるようになればいいな、と思います。
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田中宏和
田淵先生、コメントいただきありがとうございます。
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田淵貴大
大阪国際がんセンターがん対策センター 疫学統計部 副部長 医師 博士(医学)
受動喫煙の害を正確に把握することは困難です。ほとんど曝露していない人が曝露群に含まれていたり、結構な頻度で曝露していた人が非曝露群に含まれたりします。なので、ほとんどすべての研究において基本的には受動喫煙の害を過小評価する方向のバイアスがかかっているものと考えられます。なので、真値は世界的にも日本においても1.3倍よりも高い値だろうと考えています。
受動喫煙の害を防止するために、まずは屋内禁煙の徹底が重要だと思います。働く人の健康を守るためにもすべての職場が屋内禁煙になってくれることを願っています。
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