認知症 読み書き計算で進まず 介護費用節減効果も 公文調査

健康・予防

  • 2,464
  • 3
  • 0

favicons?domain=mainichi 毎日新聞 2016.09.15 UPDATE

公文教育研究会は12日、認知症高齢者が読み書きや計算などの学習療法を1年間続けた結果、実施しなかった認知症高齢者と比べ要介護度が「1」近く低くなり、介護費用に換算すると1人当たり年約20万円の節減効果があったとの調査結果を発表した。

記事全文を読む

usericon_noimage

柿崎真沙子

名古屋市立大学大学院医学研究科医療人育成学分野 講師 博士(障害科学)

公文教育研究会のプレスリリースはこちら→http://www.kumon.ne.jp/press/Pp8059.html

 非常に興味深い研究ですが、対象人数の少なさが示す通り、まだパイロット研究の段階のようで、しっかりとしたトライアルの形式をとっているようには読み取れません。また、この記事からもプレスリリースからもそれぞれの群の対象の選択基準や無作為割り付けなのか、基本特性の違いなどが示されていないため、本当に学習療法によるものなのか、学習療法の対象者がそもそも認知機能が高かったり健康的だったために生じた結果なのか不明です。

 非常に興味深い研究であるだけに、今後のさらなる研究が望まれます。無作為割り付けを行い、評価を盲検化して、しっかり論文化していただきたい研究ですね。

  • 3
  • /
  • 専門家のいいね!1
  • 1427344422d36e8d6c3a5b5376f503a0a14d955d73
  • usericon_noimage
  • usericon_noimage

この記事へのコメント

コメントする

この記事の関連キーワード

この記事と関連する記事

会員登録が必要です

すでに登録済みの方はこちら

ログイン

まだ会員になっていない方はこちら

ユーザ登録

コメント編集(管理者用)

コメントを削除

キャンセル

Facebook連携


閉じる

このコメントに関する
問題の内容を選択してください





送信

送信完了

閉じる

コメント編集

会員登録が必要です