膵臓がん4割、治療前に「末期」…がん拠点病院
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読売新聞 2016.09.27 UPDATE
国立がん研究センターは26日、国が指定する「がん診療連携拠点病院」の2014年の診療実績を公表した。 公表した12のがんを、進行度を示す「病期(ステージ)」別にみると、 膵臓すいぞう がん患者の4割が治療前の時点で最も重い「4期」に達していることが分かった。
膵臓癌は診断された時点で4割が末期というのは衝撃的なタイトルです。
もとになっているのは国立がん研究センターがん対策情報センターのHPで読むことができます。
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/brochure/hosp_c_registry.html
長いのでちゃんと読んでいませんが、4期の人が43%と書いてあるものの、末期という言葉は出てこないようです。
朝日新聞や産経新聞の記事では同じデータをとりあげていますが、末期という言葉は使われていません。
癌は一般にステージ1から4までにわけるので、4は確かに一番進んでいます。またステージ4は一般的に他の臓器に転移している状態を指します。胃癌が肺に転移したり、大腸癌が肝臓に転移したり、肺癌が脳に転移したり。
ちゃんと調べることができなかったので個人的な意見という感じで申し訳ないですが、末期という言葉には明確な定義がなく、ステージ4や転移がある場合に使われることもありますが、どちらかというと癌がかなり進行してかなり体力が落ち、癌を直すための治療ができず余命が数か月以内という状態のほうが一般的ではないかと思います。
自覚症状がなくて健診で発見されるステージ4の方もいますし、抗がん剤などの治療で何年も生きられる人もいます。膵癌は発見しづらく、診断された時には進行していることが多く、治療成績があまりよくないことは確かですが、末期というタイトルは不正確かなと思います。僕もステージ4の方に告知をするときは末期ということとは違うということを誤解されないように丁寧に説明していました。
ちなみに今回。末期とかステージ4を検索すると、上位に出てくるのは個人の体験談か、あまり標準的ではない治療をすすめる商業的なページばかりで、信頼できそうなホームページがあまり出てこなかったのが印象的でした。
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