「低カロリーでも満足満腹」に5つの条件 何をどう食べる? (日刊ゲンダイDIGITAL) -

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favicons?domain=headlines.yahoo.co Yahoo!ニュース 2016.10.08 UPDATE

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アメリカの栄養学雑誌「J AcadNutr Diet」に掲載された研究結果が、「無理は嫌。でも痩せたい」という人には魅力的な内容だ。活用すれば、おいしく食べながら痩せられるかもしれない。

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今村文昭

ケンブリッジ大学医学部 MRC疫学ユニット

週刊ゲンダイの記事です。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/189776/1

巷の健康に関する著作や記事などは、きちっと栄養学を学んだわけでもない人の文章が多く存在しています。その実情は、玉石混淆というやつで非常に厄介です(そのためのHealth Nudge)。そのさなか、新聞記者が専門家の著作を読み、その専門家にインタビューをし、記事にしたというのがこの記事です。経緯としては理想的ではないでしょうか。多くの記事がそういった経緯であればと思います。第三者の立場にある専門家へのインタビューもあればもっとよいです。

以下は内容に関するコメントです。

この記事の冒頭では、論文あって、その内容に従ってインタビューしたような記事になっています。しかしこの冒頭では誤解を生みます。

この論文は2013年に発表された次のものになります。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2212267213004656

まずこの論文の情報が記載されていません。読んだ人はあたかもこの研究がつい最近、発表されたもののように誤解することと思います。論文の細かな情報について、一般の人はあまり気にしないかもしれませんが、この記載であれば出典を掲載する常識は守られるべきでしょう。

続いて、次の文章について・・
「たとえば、トマトには血糖値の上昇を抑制し、血中のインスリン濃度を低く抑える作用が認められているが、「糖尿病の人はトマトを大量に取れば糖尿病が治る」とのエビデンス(科学的根拠)はない。トマトだけの過剰摂取は、むしろ健康を害する。」

エビデンスが無いことを問題視するのはよいのですが、「トマトだけの過剰摂取が害をもたらす」ということもエビデンスがあるわけではありません。科学的根拠の有無についてバランスを欠いています。細かなことを突いているようですが、この問題は栄養学界他、広く潜在しているので挙げました。あるポイントについては細かく言及しつつ、あるポイントについては棚に上げっぱなしという話の展開です。あまりよろしくありません。

この記事で述べているは、同じ嵩や見た目でもカロリーを低く抑えることは可能で、しかも満足度は維持できるという内容です。カロリーが全てではありませんが、推奨できることの一つでしょう。
これについて記者は、
「つまり、カロリー密度が低い食品を選べば、それだけ多く食べられる。」
と述べています。カロリーの低い食品を選んでも、その分だけ多く食べてしまえば本末転倒。

繰り返しになりますが、専門家が書いた著作についてインタビューをして記事にするのは、とてもよいことと思います。ですが、ちょっと惜しい点がある記事でした。

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