柿崎真沙子

名古屋市立大学大学院医学研究科医療人育成学分野 講師 博士（障害科学）

平成26年国民健康・栄養調査報告（http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/h26-houkoku.html）でも、年齢階級別の飲酒の頻度で同じような傾向がみられていますね。また平成21年の同調査の数字を比較しても平成21年の20代よりも飲まない20代が増えているようです。

　個人的には飲酒は喫煙と同様様々な疾患のリスクを上げますのでいい傾向だと思います。欧米では公共の場での飲酒が禁止されていたり、たばこ同様広告に規制があったりとアルコールにもかなり厳しいのですが、日本は電車の中で飲んでいる方を見かけることも多いですし、ちょっと寛容すぎるのではと思っています。

　また、この記事に対するソーシャルブックマークでは「飲める金をくれ」などのコメントも見られますが、お酒の健康影響に言及しているコメントも多くみられます（http://b.hatena.ne.jp/entry/www.itmedia.co.jp/business/articles/1610/14/news101.html）。経済状況が影響しているのか、単に飲酒以外の選択肢が増えたのか。減少した原因はわかりませんが、この傾向が続くことを期待します。

それにしてもちゃんと調査がずっと行われているのにわざわざ調査したんですね。国の調査でかなりの項目を公表しているので、わざわざお金をかけて調査してもなあと思うのですが、この項目だけではなく他にも調査したのでしょう、きっと・・・。