ストレッチで「ぎっくり腰」に! 静的ストレッチで筋肉をゆるめた結果……
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HealthPress
2016.11.29 UPDATE

「筋肉が硬いのでストレッチをしましょう」というアドバイスを受けた人は多いだろう。ストレッチは筋肉を柔らかくする効果があり、確かに有効な場合が多い。だが、それも状況によって変わる。
ストレッチには動的ストレッチと静的ストレッチがあります。動的ストレッチは体操のように、からだを動かしながら筋肉を伸ばす運動です。静的ストレッチは、筋肉がのびる姿勢をとり、からだを動かさずに、じわじわと筋肉を伸ばす運動です。目的に応じて、両方のストレッチが広く用いられています。
さて、この記事では、静的ストレッチをおこなうと、筋肉がのびきってしまい、瞬間的な反応ができなくなり、ぎっくり腰になる可能性を高めてしまう、と述べられています。理学療法士の方による記事ですので、もしかしたらそういう側面があるのかもしれませんが、残念ながら文献等が示されていませんので、その真偽は分かりません。わたしも一応専門家ですが、静的ストレッチが原因でぎっくり腰になったという話は聞いたことがないので、本当かなぁ、と疑っているところです。
困ったときに役立つサイトとして、Mindsというさまざまな診療ガイドラインをまとめているサイトがあります。
http://minds.jcqhc.or.jp/n/medical_user_main.php
このサイトで、「筋・骨・関節」に分類されている疾患の中で、「腰痛」というワードがあります。このワードをクリックすると、「腰痛診療ガイドライン2012」というガイドラインを参照することができます。その中で腰痛予防についても触れられており、「運動療法は腰痛の発症予防に有効である(Grade B)」とあります。その運動療法の内容としては、腹筋・背筋の増強訓練、ストレッチング、持久性運動が挙げられています。ストレッチについて、特に動的、静的という区別はありませんが、ストレッチングが腰痛予防に有効であると述べられていますので、とりわけ静的ストレッチを制限しなくても良いのではないかと思います。
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