中国の大気汚染、貧富の差で吸う空気が違う不平等
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ダイヤモンド・オンライン 2016.11.29 UPDATE
最近、西安市環境保護局に属する長安区観測所のエアーサンプラー(大気試料採集機)の採気口がガーゼのようなもので塞がれていることが、あるメディアの報道で明らかになった。
マスクや空気清浄機の購入について、高所得者は高価なマスクと高価な空気清浄機両方を購入し、低所得者は、安価かつ効果の低いマスクを購入しているという話です。所得層によって防護用品の選択が異なり、お金を払うことで綺麗な環境を手に入れられるということです。そして、これまで中国の環境保護部門が機能していなかったのは、役人が一般市民と比べて悪い空気を吸わない階級に属しているからと推測しています。
一般的に、高価な商品ほど効果があるものですが、マスクについては、高ければいいものがあるわけではありません。マスクの効果を発揮させるためには、フィルターの性能と個々の骨格に合うマスクの選択と着用方法の習得が必要不可欠です。マッチすれば安価なマスクでも漏れ率を防いでいる人が意外にいるのも現状です。空気清浄機については、フィルターの性能やイオン放出系を売りにしているものそれぞれでその目的と効果が異なります。もちろん、市販品ではないものには、家の中に綺麗な空気を送り込むような装置もありますが、連日高濃度の汚染状況に対してきちんとフィルターを交換しているのか気になります。
役人が、高価なマスクや空気清浄機を購入することで、大気汚染物質から身を守られている気(お守り)になり、対策に力が入らないという現状により問題点があるのではないでしょうか。
さらに、サンプラーの採気口を塞ぎ、捏造データを公表しているということです。本当にそうであれば、役人は国民の命を守る仕事をしているという意識の欠落が甚だしいと思います。
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