容器入り及び生成器で作る、飲む「水素水」−「水素水」には公的な定義等はなく、溶存水素濃度は様々です
- 3,192
- 8
- 0
国民生活センター 2017.02.27 UPDATE
昨今、水素をうたった水(以下、「水素水」とします。)に関連する商品が数多く販売されています。 飲用する水素水としては、アルミパウチやアルミボトル等に入れて販売されているものや、水素水生成器により作るものなどがあります。一部の商品のパッケージや取扱説明書には溶存水素濃度が表示されていますが、実際に飲用する際に、どのくらいの濃度になっているのかは、分かりません。
国民生活センターから出されている水素水に関する報道発表資料です(H28.12.15)。市販されている水素水や水素水生成器について、実際にどのくらいの水素が含まれているのか調べてほしい、という要望に答えるためにおこなった調査のようです。結論としては、水素濃度はさまざまで、水素ガスが検出されないペットボトル商品もありました。また、開封後はもちろん、未開封の状態であっても水素濃度は下がっていくようです。
効能効果についてもまとめられています。そもそも、水素水はトクホや機能性表示食品として認可、届出されたものはありません。それにもかかわらず、効能効果に関する記載が多く、医薬品医療機器等法、健康増進法、景品表示法に抵触するおそれがあるそうです。
興味深かったのは、事業者におこなったアンケート調査の結果です。飲用により期待できる効果を聞いたところ、最も多い回答は「水分補給」(!?)だそうです。現状、わざわざ水素水を買う必要はなさそうですね。
こちらのページには、報道発表された後の業界の反応も掲載されています。興味関心のある方は、アクセスしてみてください。
送信完了
いいね!しているユーザー一覧
コメント編集
この著者による他の記事
アクセスランキング
この記事へのコメント