ドラマ『コード・ブルー』も絶好調! ドクターヘリをはじめとする「空」の救命搬送の多様化
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HealthPress 2017.07.27 UPDATE
ドクターヘリの救急搬送に情熱を燃やす医師や看護師たちのチャレンジをスリリングに追うフジテレビ系の医療ドラマ『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』。今週も、山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香らの緊張感みなぎる競演・快演がとても愉しみだ。 がん、脳卒中、心臓病などの高度専門医療が受けられない重症患者を都市部の医療機関に搬送する小型ジェット「メディカルジェット」の国内初の運航も7月30日から北海道でスタート。ヘリコプターや航空機を活用した「航空救急」は「ドクターヘリ」と「メディカルジェット」の共生時代に入ったようだ(『コード・ブルーの山下智久もビックリ!「メディカルジェット」が北海道で就航!』。
ドクターヘリには様々な種類と運営主体があるが、その運用にはできる限りの安全を期すべきという記事です。
私も離島で勤務をする医師として、出動を要請する方でしたが、ドクターヘリ、海上保安庁のヘリ、自衛隊ヘリ、そして同伴してくださる医師の輪番制など、様々な主体が昼と夜のどちらも考慮して飛べる体制を作ってくださっている病院、村、県、国の体制は素晴らしいと思いました。ヘリのパイロットの方々の飛行技術も素晴らしいものでした。
他方、送る側としては、ドクターヘリは有視界飛行と言って夜は飛べないので、夜間は自衛隊ヘリを呼ぶことになります。電話をして数十分で来てくれるドクターヘリと異なり、自衛隊ヘリは手続きに数時間かかるため、夜間に呼んでもヘリの到着は朝方ということも少なくありません。また、夜間の飛行は昼間の飛行に比べて墜落の危険が高まります。送る側は送る側で、患者さんの緊急度と診療所の物量、スタッフの疲弊度を見極めて、一晩診療所で治療をしてから朝ドクターヘリを呼ぶか、などを考えながら緊急治療にあたります。
搬送の後にはドクターヘリの方々と連絡を取り合い、改善が必要な点、継続が必要な点などがあれば一緒に検討します。
ヘリの運用にはなるべく安全に、かつ有効に使うための、運用主体各々の確かな技術と判断が背後にはあるのです。
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