新型出生前診断は「認定施設で」

出産・育児

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favicons?domain=headlines.yahoo.co yahoo!ニュース 2017.08.28 UPDATE

妊婦の血液から胎児の染色体異常を調べる「新型出生前診断」について、日本産科婦人科学会は26日、日本医学会の認定を受けた施設で行うよう妊婦への呼びかけを始めた。

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林 伸彦

英国 King’s College Hospital 胎児科 医師 NPO法人親子の未来を支える会 代表理事

赤ちゃんがまだお腹の中にいるうちに、赤ちゃんの健康診断をすることを出生前検査といいます。超音波で赤ちゃんの身体の向きをチェックすることや成長を観察することも広い意味では出生前検査になります。

最近話題になっている「新型出生前検査」とは、お母さんからの採血のみで、赤ちゃんがダウン症候群、13トリソミー、18トリソミーという染色体異常を持っているかを調べる検査です。

1) 診断のための検査ではなく、「それらしさ」を調べる検査であること
2) 口唇口蓋裂や二分脊椎など他の胎児の疾患を見つけることができないこと
などには注意が必要となります。

検査の目的を十分に理解していないことが多いことや、結果の解釈に注意が必要なことなどから、学会では一定の基準を設けて、施設認定をしています。逆にいえば、認定を受けていない施設では、十分に説明がなされないまま検査が行われたり、検査結果も説明がなくレポートを渡されるだけということもあるようです。

命に向き合う大切な検査だからこそ、しっかりと
検査の目的や限界を知った上で検査を受けてほしい。そういう理由で認定を受けた施設で行うことを強くお勧めします。

※ 認定施設では、出産時35歳に満たない妊婦さんに対しては検査を原則提供できないという制限もあり、故に無認可施設での検査を希望する方が増えているのも事実なようです。そのような方は、妊娠11-13週で胎児ドックを提供しているようなクリニックや、新型出生前検査の認定施設に問い合わせることをお勧めします。


*認定施設一覧
http://jams.med.or.jp/rinshobukai_ghs/facilities.html

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