炭水化物の割合が多すぎると死亡リスクが上昇

食事

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favicons?domain=gooday.nikkei.co 日経gooday 2017.11.28 UPDATE

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炭水化物(糖質+食物繊維)の摂取割合が非常に多い人は死亡リスクが高く、脂質の摂取割合が多い人は死亡リスクが低いという意外なデータが、世界の18の国・地域の13.5万人以上を対象にした研究で得られました。

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児林聡美

HERS M&S 代表、保健学博士、公衆衛生学修士(MPH)、農学修士

元の論文はこちらですね。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28864332

この研究結果を、炭水化物の少ない食事のほうが健康によいことの根拠に使う人もいるようです。

けれども、この研究で死亡率などの上昇が見られたのは炭水化物からのエネルギー摂取割合が70%を超えたあたりからのこと。
日本人の現状では平均は58%で、国の栄養素の基準値でも50~65%にしましょうと言われています。
一般的の人や国の基準を目標に改善を目指している人たちにとって、低炭水化物食にする必要はなさそうです。

また、論文の中で死因に関して触れていますが、アフリカでは感染症による死亡が多かったそうです。
そして、著者らは「炭水化物の多い食事は、貧困や高額な医療のサービスが受けられないことの代理指標になっているのかもしれない」と述べていました。
炭水化物の多い食事をしている人は、エネルギーの多くを穀物からとっていて、ほかの必要な栄養素を十分にとれていない可能性もありそうです。

これらのことを考慮すると、この研究結果は、日本人に低炭水化物食の健康効果を訴えるために使うのは難しそうです。

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