潰瘍性大腸炎 中国由来の生薬が効果
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yahoo!ニュース 2017.11.29 UPDATE
日本におよそ20万人いるとされ、安倍首相もこの病気であることを自ら明かしている潰瘍性大腸炎。慶応大学などが、この病気に対して、中国由来のある生薬が有効であることを、科学的に実証した。 効果があると実証されたのは、リュウキュウアイなどの植物から抽出した、青黛(せいたい)と呼ばれる粉末の物質。
アメリカの権威ある雑誌に掲載されたということですが、Gastroenterologyという雑誌で、確かに消化器分野では有名な雑誌です。ちゃんとした研究で、かつ意義のある研究ではないと、なかなか掲載されないと思います。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0016508517363825
記事自体は短いので十分な情報が得られないけど、英語でオリジナルの論文を読むのはしんどいなあ、と思うので、プレスリリースを探してみたら慶応大学のHPに載っていたのでそちらをどうぞ。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2017/11/28/28-37454/index.html
研究自体はまだまだ今後も続くようで、今回の論文だけで青黛が潰瘍性大腸炎の治療にすすめられるわけではないし、認可されるようになるわけではないようで、今後に期待、ということだと思います。
プレスリリースにもあるように、インターネットなどで買って服用していた人が肺高血圧症になってしまったそうです。ちょっと読みづらいですが、厚労省からの通知も出ていますので、ニュースや新聞で見たからといって安易に購入しないほうがいいようです。困っている人にとっては飛びつきたい気持ちはわかりますけどね。漢方や生薬には副作用がないというのもよくある誤解です。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet/dl/161227-01.pdf
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