ストレスで男性の発がんリスク上昇、国立がんセンターの研究

病気・医療

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favicons?domain=diamond ダイヤモンドオンライン 2017.12.11 UPDATE

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 あなたは普段の生活で、どの程度ストレスを感じていますか? 「少しだけ」「平均的(人並み)」「たくさん」──。  国立がん研究センターの「JPHC研究」によると、精神的ストレスを「強く」感じている人は、発がんリスクが高いようだ。  同研究は、1990~94年に40~69歳(平均年齢53歳)の成人男女を登録し、生活習慣と疾患との関連を調査したもの(継続中)。登録時点で体格指数や飲酒・喫煙といった生活習慣、果物、野菜の摂取量などを尋ねている。精神的ストレスについては、冒頭の質問を投げかけ、三つの回答と発がんリスクとの関連を解析した。

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松尾恵太郎

愛知県がんセンター研究所 遺伝子医療研究部 部長 医師 博士(医学) 疫学修士 日本疫学会 理事

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29021585
原文は上記です。

心理的なストレスが疾患の原因か否かというのは、あまりきちんと答えられていない疑問点である。そういう意味で本研究は貴重な研究である。

ストレスを評価するのは難しい。本研究でも非常に簡単な質問票で聞いているのみであり、それがどれだけきちんとストレスの実態をつかめているかは難しい。

ストレスが高い事によって、がんにとって悪い生活習慣(例えば飲酒、喫煙など)に至ってしまい、それががんのリスクを上げている可能性も否定できない。実際にストレスの関連が強く見えているのは飲酒者や喫煙者である(Table 4)。

またストレスというのが、疾病由来の症状として起こる可能性も考えられる。まだ気づいていない潜在的ながんの存在が、ストレスを感じさせていて、それが後でがんとして顕在化する、という話も考えられる。

これで結論が出た、というよりも、端緒に手をつけた、と理解すべきであろう。

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