高齢になったら夫婦で海外旅行には行くな
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PRESIDENT Online 2017.12.13 UPDATE
来るべき超高齢化社会には、多くの課題が待ち受けている。それらはどれも複雑な要素を含んでおり、ひとつの学問でそれらに対処し、解決するのは難しい。そこで求められるのが、医学、看護学、経済学、倫理学など、さまざまな分野を横断し、知を結集させた新しい学問体系だ。それを構築するべく、2009年、東京大学に設置されたのが、高齢社会総合研究機構である。 「東大中の学部から約40人の先生が集まって、研究を始めました。創設時から手がけているのが、東大のキャンパスがある千葉県柏市の住宅団地をモデルにした、高齢社会対応の街づくりです。さらに学生や市民の学習のため、高齢社会に関する基礎知識をまとめた『東大がつくった高齢社会の教科書』をつくりました」
強烈なタイトルですね。
「高齢になったら夫婦で海外旅行には行くな」
このことが、本当に「東大がつくった高齢社会の教科書」に書かれているのかどうかは定かではありません。しかし、仮に書籍には書かれていなかったとしても、東京大学高齢社会総合研究機構・機構長に対するインタビュー記事ですので、その内容とその影響力については、十分に配慮する必要があります。
この記事では、「最期まで健康に生きるための東大流メソッド」として、10のトピックが紹介されています。この記事のタイトルを含め、「マッサージに頼るな」「蕎麦を食べるゆでるときは大鍋で」「夫婦の寝室は別々に」など、およそ科学的根拠には基づいていないだろうトピックが並んでいます。
ちなみに、東京大学高齢社会総合研究機構のホームページはこちら。
http://www.iog.u-tokyo.ac.jp/
機構長のインタビュー記事が掲載されたことがPRされています。また、機構の目的として、「エビデンス・ベースの政策・施策提言を行っていくことを目指しています」と書かれています。その成果がこの10のトピックだとしたら・・・。
繰り返しになりますが、その「教科書」という書籍は読んでいません。しかし、機構長のインタビュー記事でこの内容はいただけません。
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