高齢になったら夫婦で海外旅行には行くな
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PRESIDENT Online 2017.12.15 UPDATE
来るべき超高齢化社会には、多くの課題が待ち受けている。それらはどれも複雑な要素を含んでおり、ひとつの学問でそれらに対処し、解決するのは難しい。そこで求められるのが、医学、看護学、経済学、倫理学など、さまざまな分野を横断し、知を結集させた新しい学問体系だ。それを構築するべく、2009年、東京大学に設置されたのが、高齢社会総合研究機構である。 「東大中の学部から約40人の先生が集まって、研究を始めました。創設時から手がけているのが、東大のキャンパスがある千葉県柏市の住宅団地をモデルにした、高齢社会対応の街づくりです。さらに学生や市民の学習のため、高齢社会に関する基礎知識をまとめた『東大がつくった高齢社会の教科書』をつくりました」
松尾先生(http://healthnudge.jp/12114)、中田先生(http://healthnudge.jp/12115)もコメントしていらっしゃいますが、根拠の乏しい記事です。私も本自体は読んでいないので、記事へのコメントのみになります。
最初のページ、「『食う・寝る・遊ぶ』、つまり適切な食事と運動と休養」の部分については、割と納得できる、根拠を示すことが可能でありそうな文章が続いています。例えば、筋肉の維持に十分なたんぱく質摂取が必要なのはそのとおりですし、休養が必要であることや、運動が大切であることは、HealthNudgeでも多くの先生方がおっしゃっているところです。なので、最初のページは言いすぎな部分が若干見られるものの、その後に比べればまともな話だと思います。
さらに次のページですが、何度も何度も読んで意図を汲み取るように読んでみれば、この「適切な食事と運動と休養」に、ストレスや人とのつながり、歯の健康などを含めて総合的に長生きできる生活習慣を示したかったと推測できるかな?と思っています。夫婦で海外旅行や寝室を別にするというのも、元をたどればストレスがよくないとの事ですし、マッサージに頼らないや姿見を見るは筋肉を維持しよう、まめにはがきを送るもてるために聞き役に回るは人とのつながりを大事にしよう、そばを大なべでは食事からのビタミンやミネラルを大事にしよう、と言い換えられるのかなと想像しました。
ただ、それだとインパクトがなかったからでしょうか?扇情的とも思える一覧になってしまっています。
もしかしたら地味な文章では、印象が残らず本が売れないかもしれません。それでも、中田先生のおっしゃるように、「東大」と銘打つ以上それなりの社会的インパクトが生じます。そのインパクトを考えると、本当に言いたいことは根拠のあるものだったのかもしれないけれど、それでは印象が薄いからちょっと誇張した文章にしてみた・・・・ということが果たしてそれでよいのか。
伝える側としても本を手に取る側としても、考えさせられる記事でした。もしかしたら、本は詳しく説明されていたのかもしれないので、手に取った方がいたらコメントをお願いしたいです。
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