<158>酒と、3週間前に逝った夫と、彼女の話
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朝日新聞デジタル&w 2017.12.21 UPDATE
晩夏、不意のメール 『お久しぶりです。去年、古い文化住宅の台所取材をしていただいた者です』という書き出しで始まるそのメールは、夏の終わりに届いた。34歳の会社員の女性からだ。 共働きで乳児を抱え、育児疲れで途方に暮れかけていたとき、移り住んだ文化住宅のお隣さんの年配夫婦が声をかけてくれ、家族ぐるみの付き合いに。3人の子どもがいる隣家は、子どもを寝かしてから夫婦でワインボトルや日本酒瓶を持って来訪。飲んで食べて語り合った。その後、隣家は近所にマンションを買ったが付き合いがまだ続いているという話だった。(<129>『築50年の文化住宅が教えてくれた暮らしの音』) 今時珍しい長屋のような近所付き合いが印象的で、私は取材を鮮明に覚えていた。
元のサイトは医療関係のサイトではなく、キッチンの様子を紹介していく、どちらかといえばインテリア系の記事です。でもどうしてもHealthNudgeで紹介したくなったので取り上げてみました。夫婦の絆の強さも、それを記事にした記者の方の文章も、見事だと思います。気がついたら泣きながら読んでいました。
2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなる今、どうやって最期を迎えるのか。
私たち疫学者が研究で扱うデータは、こういった個別事例の集合です。そのデータを集めた結果として、研究成果を発表していますが、その背景には一人一人の人生があるんだ、と忘れずに研究を続けていきたいです。
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