ご飯、うどん・・・ 炭水化物減らすダイエット 60代後半で老化顕著に 糖質制限ご用心
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日本農業新聞 2018.03.24 UPDATE
糖質制限ダイエットは老後にしわ寄せも──。ご飯やうどんなどの炭水化物を減らした食事を長期間続けると、高齢になってから老化が早く進み、寿命も短くなるとの研究を東北大学大学院がまとめた。糖質制限は「内臓脂肪を効率的に減らす」と話題になっているが、マウスを使った試験では人間の年齢で60代後半からの老化が顕著だった。研究内容は名古屋市で15日から始まる日本農芸化学会で、17日に発表する。
学会発表で行われた、マウスで研究を行っている記事です。マウスに日本人の一般的な食事に相当する餌を与えた場合と、糖質制限食を与えた場合を比較したところ、一般的な食事を与えたマウスは多くが平均寿命よりも長生きしたが、糖質制限食では平均寿命まで生きられなかった個体が多かったとのこと。さらに、糖質制限食を与えた個体は見た目も同齢の一般食の個体と比べて背骨の曲がりや脱毛などがひどく、老化の進度が30%速かったそう。
タイトルには「60代後半で老化顕著に」とありますが、これは本文中の「さらに、若い時期は影響が目立たないために健康そうに見えるが、加齢が進んで人間の年齢換算で60代後半になると、外見的な老化が進行し、皮膚の状態の悪さがはっきりしてくるという。」からチョイスしたのでしょうが、人間の研究結果であるかのように思わせるミスリードなタイトルですね。
HealthNudgeを読んでいる皆様ならご存知の通り、研究として評価されるのは学会発表ではなく論文で発表が行われてからです。また、この研究はマウスの研究であるため、必ずしもこの結果が人間に当てはまるとは言いがたいです。種が違いますからね。
このまま人間で同様の研究結果がでてくるまで結論は待つのが賢明です。
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