健康食品「体験談」を信じていいの? 広告の落とし穴
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朝日新聞 2018.04.29 UPDATE
さて、この情報は信頼できますか? 行為や行動そのものの是非ではなく、赤字になっている部分の「情報としての信頼性」が「高い」か「低い」か考えてみてください。(※1) 人は過去の記憶を正確に覚えているでしょうか。ともすると、人は都合の良いことばかりを覚えていて、ときに記憶をすり替えてしまいます。これを専門用語で「思い出しバイアス(偏り)」といいます。 「飲んだ、治った、だから効いた」という三つの「た」が続く「3た」論法にも注意が必要です。その健康食品を利用したら、たまたま同じタイミングで症状が改善したのだとしたら? 人は、偶然起こった現象を、原因と結果という因果関係に結びつけてとらえてしまう傾向があります。
健康食品の宣伝の問題点を、いくつかに分類し、具体例もあげていて、わかりやすいなと思います。こういったことを知識としてみにつけて、健康食品や病気の治療法を納得して購入や選択ができるようになるといいですよね。
お金に余裕があり、健康食品に科学的に証明された効果がないとしてもあまり気にせず、健康に良さそうなことをすること自体に幸せを感じられるような人なら別にいいのかもしれません。
でも、つらい症状があって何とかしたいから効果に期待をしていたり、お金に余裕はないけど藁にもすがる思いで買っていたりする人もいるでしょうし、効かないどころか副作用で健康を害してしまうこともあり得ます。
健康食品などの広告の問題点は今までも何度もヘルスナッジで取り上げているので、過去の記事もよかったらご覧ください。
「ダイエット食品、こんな広告にご注意! 消費者庁が例示」
http://healthnudge.jp/11539
「健康食品の誇大広告に注意! 東京都が注意喚起」
http://healthnudge.jp/11109
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