アルツハイマー病治療薬・フランスで医療保険から外れる 変わる認知症治療の潮流とは
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HUFFPOST 2018.06.16 UPDATE
6月1日、フランス厚生省(社会問題・健康省)はプレスリリース(※1)を発表。「現在、アルツハイマー病の治療のために使われている薬(※2)を、8月1日より医療保険のカバーから外す」としました。 今回、対象となった薬は、アルツハイマー病で認知症になった人の症状の進行を抑制するものとして、日本でも広く使われています。もちろん医療保険でカバーされ、必要な人は1割~3割程度を自己負担すれば手に入れることができます。 もし医療保険から外れると、手に入れるには全額が自己負担となり、本人が支払うお金が高額になります。 アルツハイマー病による認知症になった人にとって、薬が使えるかどうかというのは深刻な問題です。なぜ今回、フランスでは「医療保険から外す」という結論に至ったのか。その背景を探りました。
「命に値段はつけられない」などと、医療に関わるお金は聖域のように扱われがちで、医療関係者も患者も国民も、「医療にかけるお金を減らそうことはよくないことだ」と考える人も多く、政治や行政も不人気な政策には及び腰だったりすると思います。
でも高齢化や医療の高度化などに伴って医療費はどんどん増えていくし、国の借金も増えていきますよね。医療に限らずいろいろなサービスを国や自治体から受けたいとは思うけど、もとになっているのはみんなで払っている税金ですよね。かかった医療費の1割とか3割とかを自己負担すれば済むのも、患者も患者じゃない人も払っている健康保険があるからですよね。
今回の話は別に「認知症の人にお金をかけるのをやめよう」ということではなく、「薬でなんとかする」という考え方から、薬はあくまで一つの手段と位置づけ、認知症を抱える人をつつむ環境全体を整えることを重視しようということのようです。わかりやすいし、大事なことを取り上げている記事だなと思います。
限られたお金をどう使うかは考えないといけないし、医療を手厚くすれば介護や教育が手薄になってしまうかもしれません。確かに認知症の人にとって、薬剤に使うお金と介護とかに使うお金の配分がどのくらいだと一番メリットがあるのか考えないといけないかもしれないですよね。
よければヘルスナッジの以下の記事もご覧ください。
「コストを語らずにきた代償」
http://healthnudge.jp/10462
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