「窃盗症」医療支援が急務 衝動的に万引繰り返す精神疾患
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京都新聞 2018.08.22 UPDATE
窃盗罪での再犯者の割合がここ約20年で増加している中、金銭的な理由ではなく、衝動的に万引を繰り返してしまう精神疾患「クレプトマニア(窃盗症)」と診断される人の再犯防止が課題となっている。専門家は「刑事罰ではなく、医療や福祉など多重的支援が必要」と指摘している。 「スリルと達成感、罪悪感もある。でも一番はさみしさを紛らわすため」。京都地裁で公判中の男性(64)は、万引時の心境をこう語る。男性は長年介護した母の死をきっかけに、約10年前にうつ病とアルコール依存症を患い、約3年前から書籍の万引を繰り返すようになった。計3回逮捕され、今春に精神科医院で窃盗症の診断を受けた。
万引きなど、窃盗を繰り返してしまう病気があります。背景には、社会的な孤立があるということです。
窃盗症が十分認知されて、犯罪としてだけでなく、福祉的措置を講じている国も多いということです。日本ではまだあまり知られていませんが、そのような対応はとても大切だと思います。専門家の以下の言葉は重要だと思いました。
「万引が病的に常習化した人を刑務所に送っても何の解決にもならない。罰金刑や執行猶予にした上で、適切な治療や福祉的支援につなげることが重要。その人にある問題を総合的に解決していく仕組みが必要だ」
日本の状況にあったよい仕組みができることを期待します。
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