「#上手な医療のかかり方」で国民的な議論を 「チーム医療の推進」「時間外受診の回避」実現できるか?

病気・医療

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favicons?domain=www.buzzfeed BuzzFeed News 2018.10.24 UPDATE

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わたくしも委員の一人として参加している、厚生労働省の「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」(座長=渋谷健司・東京大学大学院国際保健政策学教室教授)2回目が10月22日開かれました。 議論の記録映像をインターネット上で公表し、ハッシュタグ「#上手な医療のかかり方」を使って、懇談会で話し合われた内容について国民のみなさんが意見を出し合えるようにすることが決まりました。

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酒匂 赤人

国立国際医療研究センター国府台病院総合内科医師 公衆衛生学修士

確かに病院で働いている立場からすると、上手な医療のかかり方をみんなが考えてくれたらすごく助かるなと思います。いろいろな角度で問題点が挙げられていたり、提案がされていたりして面白い記事だなと思いました。

夜間に軽症なのに受診する人のことがよく問題になり、今回も取り上げられています。
一口にいってもいろいろなパターンがあると思います。必ずしも患者側が上手な医療のかかり方を知らないから起きている問題だけではなく、病院サイドの問題だったり、技術やアイディアなどで解決できるようなこともあると思います。

コンビニや牛丼屋と一緒で夜も営業しているんだからいいじゃないかとか、夜に症状が出たり、昼は仕事があったから夜に受診したという場合があります。これに関しては夜も営業しているけど昼もずっと働いている場合も多いので結構大変だということと、記事にもあるようにコンビニと違って夜と昼では受けられる医療がだいぶ違うということはわかってほしいなと思います。夜間をメインの業務時間にしているクリニックとかも少数ながらあるようですし、働き方の工夫とかで夜も普通に医療を受けられるようになればそれがいいとは思いますけどね。

自分の症状がすぐ病院に行くべきか、様子をみていいかわからない場合や、夜間にどこの病院がやっているかわからないから救急車を呼んでしまう場合もありますよね。実際診察や検査をしてみたら軽症だったけど、病院来ないとわからないよなと思うこともあるし、診察するまでもなくちょっと聞いただけで軽症だなと思うこともあるので、受診した患者が軽症であることは結果論になってしまうこともあります。スマホとかこれだけ便利になっているんだから、すぐに受診すべきか、どこを受診すべきか、患者さんが困ってしまわないように、そして困った結果として上手でない医療のかかり方をしないで済むようになるといいですね。

ヘルスナッジでも以下の記事など、いくつか今回のテーマに関連するものがありますので、よければ読んでみてください。医療側の立場も、患者側の立場も、お互いに考えるようにして対立せずによりよい方向に進んでいければいいですよね。
「救急現場が大変なんです!!」
http://healthnudge.jp/11920

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