阪大病院:「真実の口」でインフル感染予防 消毒液噴霧

健康・予防

  • 2,648
  • 1
  • 0

favicons?domain=mainichi 毎日新聞 2018.10.31 UPDATE

インフルエンザの流行期を前に、大阪大医学部付属病院(大阪府吹田市)は30日、ローマの「真実の口」を模した手指のアルコール消毒コーナーを入り口近くに設けた。口に手を入れると、霧状のアルコール消毒液が出る仕組み。来院した同市の主婦、北側晴恵さん(69)は口に手を入れ、「楽しい。何度も消毒したくなる」と笑顔で話した。

記事全文を読む

usericon_noimage

酒匂 赤人

国立国際医療研究センター国府台病院総合内科医師 公衆衛生学修士

イタリアに行ったことがないので実物を見たことはないのですが、映画「ローマの休日」やマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」などにも出てきて有名なので、ついつい手を入れてみたくなりますよね。

健康にいいから、ルールだから、正しいから、といった錦の御旗をかかげても、何かの行動を促すためには十分ではないこともあり、今回のように楽しそうだから、興味があるから、といって行動したら結果として健康につながるようにする仕掛けって面白いなと思います。

ついつい患者さんには、食事を気を付けて、運動して、薬をちゃんと飲んで、などと正しいけど決まりきったことを言ってしまうのですが、わかっているけど自分だっていろいろできてないな、と自分でも思うし、もっと工夫しないといけないなと思います。

大阪大学のHPで今回の仕掛けを考えた松村先生のことが出ています。ごみ箱にバスケットボールのゴールがついていたらごみを投げ入れてみたくなる、みたいなことをやっているそうです。
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/storyz/special_issue/research_topics_nl75/201703_special_issue03

この前テレビで見たのですが、タバコのポイ捨てを防ぐために、タバコを入れる2つの穴の上に、「どっちのチームが一番? バルセロナかレアル・マドリード」などと書かれた「投票ごみ箱」を設置したらタバコのポイ捨てが半減したそうです。以下のHPでも紹介されています。
投票ごみ箱!?イギリスの「大騒ぎ財団」が、面白く楽しく社会を変える!
http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/news/art-design/1301hubbub.html

このHPの写真にnudgeという言葉が出てきますが、ヘルスナッジとも関係あり、ノーベル賞にもつながっているそうです。
行動経済学「ナッジ」で健康対策
https://news.goo.ne.jp/article/kateinoigaku/life/kateinoigaku-20181022172703965.html

ヘルスナッジでも松村先生の仕掛学をとりあげた記事があったので、そちらもどうぞ。
「仕掛学」から考える健康へのアプローチ
http://healthnudge.jp/12206

  • 1
  • /
  • 専門家のいいね!0
  • usericon_noimage

この記事へのコメント

コメントする

この記事の関連キーワード

この記事と関連する記事

会員登録が必要です

すでに登録済みの方はこちら

ログイン

まだ会員になっていない方はこちら

ユーザ登録

コメント編集(管理者用)

コメントを削除

キャンセル

Facebook連携


閉じる

このコメントに関する
問題の内容を選択してください





送信

送信完了

閉じる

コメント編集

会員登録が必要です