阪大病院:「真実の口」でインフル感染予防 消毒液噴霧
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毎日新聞 2018.10.31 UPDATE
インフルエンザの流行期を前に、大阪大医学部付属病院(大阪府吹田市)は30日、ローマの「真実の口」を模した手指のアルコール消毒コーナーを入り口近くに設けた。口に手を入れると、霧状のアルコール消毒液が出る仕組み。来院した同市の主婦、北側晴恵さん(69)は口に手を入れ、「楽しい。何度も消毒したくなる」と笑顔で話した。
イタリアに行ったことがないので実物を見たことはないのですが、映画「ローマの休日」やマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」などにも出てきて有名なので、ついつい手を入れてみたくなりますよね。
健康にいいから、ルールだから、正しいから、といった錦の御旗をかかげても、何かの行動を促すためには十分ではないこともあり、今回のように楽しそうだから、興味があるから、といって行動したら結果として健康につながるようにする仕掛けって面白いなと思います。
ついつい患者さんには、食事を気を付けて、運動して、薬をちゃんと飲んで、などと正しいけど決まりきったことを言ってしまうのですが、わかっているけど自分だっていろいろできてないな、と自分でも思うし、もっと工夫しないといけないなと思います。
大阪大学のHPで今回の仕掛けを考えた松村先生のことが出ています。ごみ箱にバスケットボールのゴールがついていたらごみを投げ入れてみたくなる、みたいなことをやっているそうです。
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/storyz/special_issue/research_topics_nl75/201703_special_issue03
この前テレビで見たのですが、タバコのポイ捨てを防ぐために、タバコを入れる2つの穴の上に、「どっちのチームが一番? バルセロナかレアル・マドリード」などと書かれた「投票ごみ箱」を設置したらタバコのポイ捨てが半減したそうです。以下のHPでも紹介されています。
投票ごみ箱!?イギリスの「大騒ぎ財団」が、面白く楽しく社会を変える!
http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/news/art-design/1301hubbub.html
このHPの写真にnudgeという言葉が出てきますが、ヘルスナッジとも関係あり、ノーベル賞にもつながっているそうです。
行動経済学「ナッジ」で健康対策
https://news.goo.ne.jp/article/kateinoigaku/life/kateinoigaku-20181022172703965.html
ヘルスナッジでも松村先生の仕掛学をとりあげた記事があったので、そちらもどうぞ。
「仕掛学」から考える健康へのアプローチ
http://healthnudge.jp/12206
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