WHO推奨は1日5g未満だが…日本人は本当に塩分過剰なのか?
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日刊ゲンダイヘルスケア+ 2019.01.18 UPDATE
「健康のため塩はなるべく取らない方がいい」「日本人は塩の取り過ぎだ」――。健康に敏感な人なら一度は聞いたことがある話だろう。事実、日本人の平均塩分摂取量(2012年)は成人男性で11.3グラム、成人女性で9.6グラム。米国人の平均8グラムより多い。世界保健機関(WHO)は成人1日あたりの食塩摂取量は5グラム未満、日本高血圧学会の高血圧量治療ガイドラインでは6グラムを推奨している。しかし「塩分を減らせば病気リスクが下がる」という話はそもそも本当なのか? 元順天堂大学大学院加齢制御医学講座教授で、「すごい塩」(あさ出版)の著者でもある「お茶の水健康長寿クリニック」(東京・御茶ノ水)の白澤卓二院長に聞いた。
減塩は必ずしも必要ない、との主張、これまでも様々な場面で目にしてきました。
この記事もそのような主張が書かれています。
食塩は体に必要な栄養素であるため、むやみに減塩する必要はない、ということです。
けれども、厚生労働省が公表している基準値である「日本人の食事摂取基準2015年版」では、食塩は必要な栄養素ではあるけれども、1日に必要な摂取量は1.5 gであると示されています。
これだけで十分なわけです。
そして、この基準値は、たくさんの研究者が議論し、文献を検索して作成されたものです。
たった一人の研究者が主張したものとはわけが違います。
そして、現在の日本人の平均値をみると、食塩摂取量は全体的に過剰傾向です。
社会全体に向けて減塩しましょう、というメッセージを発していくことは、必要なことです。
減塩の必要性に関しては、「佐々木敏の データ栄養学のすすめ」女子栄養大学出版部(2018)の中に、様々な角度から丁寧に解説されています。
ぜひ参考にしていただきたいです。
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