30人中4人のがん消える 光免疫療法、治験結果を公表
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朝日新聞 2019.07.05 UPDATE
光をあててがん細胞を壊す「光免疫療法」について、実用化を目指す米国の「楽天メディカル」は1日、都内で事業説明会を開き、新たな臨床試験(治験)の結果を公表した。手術や抗がん剤などの治療で効果がなかった米国の30人の頭頸部(けいぶ)がんの患者を対象にした第2a相の治験の結果、4人はがんが消え、9人は縮小していた。この治療法と関連があるとみられる重篤な有害事象は3人にあったという。
米国立保健研究所(NIH)の研究員が開発した、近赤外光を利用したがん治療法についての記事です。記事にもあるとおり、この記事の内容は「がんの患者を対象にした第2a相の治験」の結果と言うことです。第2相試験は、少数の患者で効果を調べる試験ですので、実際に治療法として実施されるには、この次の治験の段階、多くの患者さんに実際に治療をしてもらい、既存の治療に比較してその治療が効果があるかどうかを調べる第三相試験を経なければなりません。第三相は比較群が置かれることがほとんどなので、ここで治療効果が従来のものより優れていることを示すことが出来ず、薬として販売が見送られるものもたくさんありますので、まだまだ油断はできません。
まずはこの次の段階、第三相試験の結果を待ちたいと思います。第三相試験が成功し、がん治療に新たな選択が加わる日が早く来るよう願ってやみません。治験については国立生育医療研究センターのホームページがわかりやすいかなと思いますので、リンクを張っておきますね→治験ってなあに?https://www.ncchd.go.jp/scholar/clinical/chiken/patient/about.html
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