卵はいくら食べてもコレステロールを上げないって本当か?
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日刊ゲンダイヘルスケア+ 2019.10.08 UPDATE
コレステロールを多く含む食品として、もっともよく知られているのが卵。鶏卵1個には200~240ミリグラムのコレステロールが含まれているため、かつては「卵の摂取は1日1個まで」と常識のように言われてきました。 ところが今は、「食事摂取基準」(厚労省)でコレステロールの目標量は設けられていません。つまり、卵は1日1個まで、とはなっていないのです。これは、食事中のコレステロールの摂取量と血中コレステロール値の相関を示す十分な科学的根拠がないことが分かったためです。
食事中のコレステロールが多いと、血中のコレステロールも高くなる傾向があり、
コレステロール摂取量の過剰摂取は循環器疾患の危険因子となり得ると考えられています。
けれども、国が定めた、栄養素の摂り方の基準である食事摂取基準では、コレステロールの摂取量に関する基準がありません。
これは、基準を定められるほどの十分な科学的根拠がないためです。
いくら食べてもよいというわけではありません。
日本人のコレステロール摂取源の主な食品は卵であることから、コレステロールの基準がないならば卵をいくらでも食べて良い、という発想をしてしまうこともないように、注意が必要です。
この記事では、そのあたりを丁寧に説明していると思います。
そして、1日に食べていい卵の量に関して、「卵以外にどのような食生活をしているかも関係するため、推奨できる数には個人差があります。」
と、食事のアドバイスを画一的に扱っていない点が、いいなと思いました。
【参考文献】
厚生労働省. 日本人の食事摂取基準2020年版(案). 2019
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