締めつけるなら「緊張型」、ズキズキなら「片頭痛」、殴られたようなら緊急事態…あなたの頭痛を知ろう
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ヨミドクター
2020.01.20 UPDATE
「頭痛」を経験したことがないという方は、そんなにはおられないだろう。肩こりがひどいと後頭部が痛くなるし、目の異常によって引き起こされる頭痛、ストレスによる頭痛だってある。二日酔いもしかり、日常的な痛みなのである。現代人にとって頭痛の種は尽きないのだ。米国では「成人の73%が、1年間に何らかの頭痛を経験している」とする調査結果が示されており、わが国でも多くの方々が頭痛に悩まされているだろうことは想像に難くない。
頭痛について、痛みの性質を中心に解説されています。
タイトルにある締め付けるなら「緊張型」、ずきずきなら「片頭痛」という表現は、少し解釈が難しいのでコメントします。
記事にもあるように、緊張型頭痛も片頭痛も「一次性頭痛」に分類される頭痛で、生命に危険のあるような頭痛ではありません。
緊張型頭痛はバリエーションが多様なので片頭痛から解説します。
片頭痛は「拍動性」(心臓の鼓動に合わせてドクンドクンと脈打つように痛む)が特徴的ですが、非拍動性の片頭痛もあります。ですので痛みの性質のみでは、片頭痛と鑑別するのは難しいです。痛みの性質に加えて気にかけたい情報が痛みの持続時間です。
片頭痛の痛みの持続時間は4時間~72時間と定義されているので、持続時間も参考にするとよいでしょう。前兆はある場合とない場合がありますが、前兆があると、より片頭痛らしい情報となります。また大きな音が響いて嫌な感じがする(大きな音の場所を避けたい)、という症状も片頭痛に特徴的です。この症状も、あれば片頭痛らしさが増します。
素人にはなかなか難しいので、頭痛で薬を買いに行った際などに薬剤師に症状を聞いてみることをお勧めします。
なお、片頭痛には専用の薬(処方薬)がありますが、痛みの程度がそれほどでなければOTC医薬品の鎮痛薬の成分も推奨されています。
片頭痛でも緊張型頭痛でもどちらでも、OTCの鎮痛薬はある程度効果の期待される薬品ですので安心してくださいね。
なお、記事のような緊急性を示唆するような症状がある場合や、薬を飲み続けているのになかなかよくならない場合は、医療機関を受診してくださいね。
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阪本 直人
筑波大学 医学医療系 地域医療教育学 講師
松下氏の解説が的確です。
特に片頭痛に関する解説、受診の目安については、
松下氏の記載も併せてお読みください。
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