ボディビルダーが「20%」? 意外と知らない「体脂肪率」の理解すべき知識

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favicons?domain=the-ans THE ANSWER 2020.02.15 UPDATE

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「THE ANSWER」の連載「骨格筋評論家・バズーカ岡田の『最強の筋肉ゼミ』」。現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏(日体大准教授)が日本の男女の“ボディメイクの悩み”に熱くお答えする。41限目のお題は「体脂肪の理解すべき知識」について。

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笹井浩行

東京都健康長寿医療センター研究所・主任研究員 博士(スポーツ医学)

世の中に出回っているほぼすべての体脂肪計では、生体電気抵抗(bioelectrical impedance:BI)法という原理を使っています。簡単にいうと、体内に微弱な交流電流を流し、その際の抵抗値を計測します。含まれる水分の関係で、脂肪が多いほど抵抗値が高くなる特性があります。その抵抗値を内蔵の推定式に入れることで、体脂肪率を推定しています。

内蔵の推定式を作るには、体脂肪率の「正解」(妥当基準と呼ばれます)が必要となります。その妥当基準の計測には二重エネルギーX線吸収法という、もともと骨粗鬆症の診断に用いられる医療機器を用いることが多いです(MRIを使うこともありますが稀です)。この妥当基準は、利用可能な方法の中ではよい方ではありますが、それでも十分ではないというのが世界中の研究者の共通認識です。

つまり、体脂肪計が出す数値も、推定式を作るときの「正解」でさえも、十分に正確とはいえないのが現状です。記事中でも指摘されているように、推定式を作った集団の特徴から外れるほど、出てくる数値もかけ離れることになります。生きた人間の体脂肪率を正確に知ることはとてもとても難しいのです。それを踏まえた上で、参考程度に体脂肪率を考えると良いと思います。

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