【識者の眼】「産業医のための一般企業で伝えておきたい新型コロナウイルス10の知識」
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日本医事新報社 2020.03.03 UPDATE
新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されています。感染拡大を防止するために、これまで明らかとなった新型コロナウイルス感染症の特徴を踏まえ、産業医が知っておくべき10の対策をお伝えします(2020年2月26日版)。
公衆衛生や産業保健学、感染症が専門で、国際医療福祉大学医学部公衆衛生学教授の和田先生が寄稿された文章です。個人的に大事だなと思ったのは以下です。
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7. 企業で最も大事な対策
①発熱者や症状のある人は職場に絶対に来させない。
②職場に着いたら全員が手を洗い職場を汚染しない。
③流行が確認された地域ではテレワークや時差出勤を配慮できるように体制の整備をする(または今から実施する)。
④症状のある人(発熱者も含め)の人数を確認する、職場で熱を測定できるようにする。
⑤事業継続計画を作成し、実行できるようにする。
9. 症状があって(感染して)休んだ後に、復帰において医療機関に「陰性であることの証明」は求めない。
10. 治療薬やワクチンは過度な期待はできない。まずは予防が重要。ただし、怪しい対策グッズには手を出さないようにしたい。
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「効果がある!」といわれれば確かに手にしてしまいたくなるような、不安な状況ですが、トイレなどで気をつけてみると、意外と基本である「手洗い」ができていない人が多いように思います。というよりもみなさん、職場や学校についてすぐ「手洗い」してますか?私は何かにつれてしっかり洗っていたら手がガサガサで手荒れに悩まされ、今はいいハンドクリームを探す日々です。
また、今回の新型コロナの検査は感度が低いという検査の特性上、見逃しがある可能性があり、検査陰性だからといって、疾病を持たないという証明にはなりません。ですので、個人的にも各企業や学校におかれまして陰性証明などという意味のない文書は求めないようにしていただきたいなと思います。
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