「免罪符型」健康食品広告は改善を ~不健康行動を助長(東京大学大学院医学系研究科)~
- 845
- 1
- 0
時事メディカル
2022.08.02 UPDATE

脂っこい物を食べても、このお茶さえ飲んでいれば大丈夫―。そんな印象を与える「免罪符型」健康食品の広告がテレビやインターネットで多く流されている。東京大学大学院医学系研究科の研究チームは、免罪符型広告を見た人の間で「健康食品を食べれば不健康な行動をしてもよい」との認識が強まったと発表した。
今回取り上げられた研究は、以前ヘルスナッジの専門家としてたくさん記事を書いていた奥原先生のグループのものです。
確かに健康食品のCMって、飲酒してもシジミ飲んだら大丈夫そうとか、脂っこいもの食べてもお茶飲んだら大丈夫そうって思ってしまうかも。というか、思わせようとしてますよね。でも飲み過ぎで肝臓悪くなるのを防ぐにはお酒を控える以外なく、アルコール性肝障害をよくする薬はないし、当然シジミにそんな効果はなく、効果あるならシジミが薬として認められますよね。シジミで安心した分、飲酒量が増えそうでかえってこわいですね。
論文自体は2月に出ているようで、プレスリリースがこちらにあります。
https://www.m.u-tokyo.ac.jp/news/admin/release_20220214.pdf
確かにありそうだなと思うものではあるけど、それを世界で初めてちゃんと研究したのがすごいのと、免罪符型CMって研究チームで名付けたのかもしれないけどいいネーミングですね。奥原先生のヘルスコミュニケーションの講演を聞いたことあるのですが、すごく興味深い内容でした。
奥原先生が投稿した記事以外に、今回同様に奥原先生の研究を取り上げた記事もあるので、そちらもどうぞ。
HPVワクチン賛成派は反対派に伝え方で負けている 「大砲に刀で戦っているようなもの」
http://healthnudge.jp/12420
送信完了
いいね!しているユーザー一覧
コメント編集
この著者による他の記事
アクセスランキング