イメージするだけで筋力アップ! 心と体が密接に関連しているメカニズムを解明?
- 3,990
- 8
- 1
HEALTH PRESS 2015.04.29 UPDATE
(2015年4月4日 HEALTH PRESSより) 現代のスポーツアスリートにとって、イメージトレーニングは欠かせないものとなっている。オリンピック選手が「表彰台で金メダルをもらう自分をイメージしてトレーニング」と、インタビューに応じている場面をよく見聞きする。
アインシュタインは「光と同じ速度で光を追いかけたら光はどう見えるか」をイメージして特殊相対性理論を考え、湯川秀樹は「素粒子がキャッチボールをする」のをイメージして中間子の存在を考えました。
運動競技や楽器演奏に関する35件の研究をまとめたメタ分析によると、頭の中で行うリハーサルには、身体的動作を伴うリハーサルの約70%の効果があります (Driskell et al., 1994)。イメージの力って大きいんですよね。
そのメカニズムは、心理学では、「イメージによって知識が記憶から取り出されやすくなるから」だと考えられていて、「行動表象の活性化」とか「利用可能性ヒューリスティック」と呼ばれています。
送信完了
いいね!しているユーザー一覧
コメント編集
この著者による他の記事
アクセスランキング
中田由夫
筑波大学 体育系 准教授 博士(体育科学)
トレーニング科学の分野では、意識性の原則、は良く知られた言葉です。筋力トレーニングをおこなう際、使う筋肉を意識することで、トレーニング効果が上がることを意味しています。しかし、そのメカニズムを解明するとなると、なかなか大変な研究になります。それにしても、イメージの力、恐るべしですね。イメージの力で、人生も変えられる?!
このコメントにいいね!する
1件