がんの発症に地域差はあるの?
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yomiDr(読売新聞) 2015.06.26 UPDATE
(2015年6月10日 yomiDr(読売新聞)より) 小さな島国の日本の中でも、がんの発症率には地域差があるようだ。 国立がん研究センターが今年3月、2011年にがんと診断された人の割合を、地域ごとに分析した結果を初めて公表した。データが集計できた39道府県で、住民の年齢構成の違いを調整した上で、がんと診断された患者の割合を、全国平均と比べた。
がんの発症に都道府県ごとに違いがあるのはがんの原因となる生活習慣を持つ人の違いによるものがあるのだと思います。各都道府県の違いを紹介するバラエティ番組を見ていても、地域により食べるものや文化・習慣など大きく異なるのに驚くことが多々あります。毎年実施される国民健康栄養調査の結果を見ると、喫煙率や飲酒量、運動習慣が都道府県間で大きく異なっていることがわかります。皆さんのお住まいの県はどのようながんのリスクが高く、どのようながんが多いのか、調べてみると面白いと思います。
この研究結果は地域がん登録というがんと診断された患者さんのデータを収集する仕組みに基づいて行われています。来年から法律が施行され、全国で統一のがん登録がスタートします。現時点のデータではまだ登録精度(きちんとあつめられているかどうか)の違いによる影響も大きいでしょうし、白抜きになっている県もちらほらあり、評価が難しい段階です。がんの死亡率の地図も確認する方がよいと思います。
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