子どもの肥満、日本も「欧米化」と「格差」で要注意、米国で今でも肥満児は増えていると警報
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Medエッジ 2015.07.05 UPDATE
(2015年6月19日 Medエッジより) 米国教育省の国立教育統計センター(NCES)の綿密な調査によると、子どもの肥満は増加が続いているようだ。背景には経済格差もあり、日本でも無縁ではないのかもしれない。 米国南カリフォルニア大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究グループが、有力医学誌の小児科版、ジャマ(JAMA)ペディアトリクス誌のオンライン版で2015年5月18日に報告した。
>米国の実態として、経済格差が子どもの肥満と関係しているとすると、日本でも欧米化と格差は進んでいると指摘されるだけに注意も必要かもしれない。
と記事の最後に書かれているとおり、日本において、「親の経済状況と子どもの肥満が関連する」という研究結果が、日本医科大学の先生方より最近発表されました(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26005066)。その報告によると、世帯人数を調整した月間の家計支出額をもとに世帯を3群に分けたところ、青年期(12-18歳)では、下位3分の1の世帯での肥満は15.1%、上位3分の1の世帯では4.8%であり、調整後オッズ比では3.4倍の差でした。一方、学童期(6-11歳)では、家計支出額と子どもの肥満の関連はみられませんでした。
経済レベルの低い世帯では、健康に良い食品(野菜や果物など)を購入する余裕がなく、ジャンクフードに偏ってしまうため、などのメカニズムがいわれています。
格差の実態を正確に把握できるよう研究を進めるとともに、メカニズムの検討を行い、子どもの健康(ひいてはその子の生涯の健康につながる)を守れるような対策が望まれます。
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