「座りすぎ」が健康に悪い、本当の理由
- 4,174
- 6
- 0
yomiDr(読売新聞) 2015.06.25 UPDATE
(2015年6月22日 yomiDr(読売新聞)より) こんにちは。 予防医学研究者の石川善樹です。 今回は、「座りすぎると健康に悪い」という話をします。 私たちは起きている時間のほとんどを、椅子の上で過ごすようになりました。実際私もこの瞬間、写真のようなだらしない格好で、本ブログを書いています…。 ふた昔前なら、座ってばかりの人は少なかったので、あまり注目されていませんでした。しかし、ようやく最近になって、なぜ座りすぎが健康に悪いのか、そのメカニズムが明らかになってきました。 「ずっと座っていると、脂肪燃焼が止まってしまうのです」 そう述べるのは、ハミルトン教授(ミズーリ大学コロンビア校)。 私たちの筋肉には、リポたんぱく質リパーゼ(LPL)と呼ばれる、脂肪燃焼に関わる酵素があります。筋肉を動かさなくなると、この酵素が働かなくなるのです。
「『座りすぎ』が健康に悪い、本当の理由」というほど、本当の理由はまだ分かっていません。本当に「『座りすぎ』が健康に悪い」かどうかも、多くの研究者が研究を進めているところです。「健康に悪いかどうか」と、「なぜ健康に悪いのか」は、同時進行で異なる研究グループにより検証されます。このテーマについて、はっきりとした関係性とその理由が示されるまでには、まだまだ多くの研究が必要な段階です。
「座りすぎ」については、下記の記事も参考にしてください。
『座りっぱなしの生活は乳がんのもと、仕事で座り作業が影響か』
送信完了
いいね!しているユーザー一覧
コメント編集
この著者による他の記事
アクセスランキング
この記事へのコメント