好きなものを食べることができるダイエット方法は、減量効果が低い!
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HEALTH PRESS 2015.06.28 UPDATE
(2015年6月25日 HEALTH PRESSより) 自身の嗜好にあわせて食事内容を選択できるダイエット法では、効果的な減量につながらない可能性が報告された。自分で食事内容を選択することで、減量へのモチベーションが向上するともいわれるが、それが裏目に出て、体重減少幅が小さくなることが今回の新しい研究で示唆された。
原典はこちらの論文です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26075751
低炭水化物ダイエットまたは低脂肪ダイエット、好きなほうを選択できる群と、どちらか一方を強制的に割り付けられる群とを比較しています。結果として、どちらも同程度(統計学的有意差なし)で、平均値としては強制的に割り付けられる群の体重減少量のほうが大きくなっています。
同様の研究は以前にも報告されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21760633
この研究では、低炭水化物ダイエットと低脂肪ダイエット、それぞれのプログラムに対する好みを事前に確認したうえで、希望通りの群、希望通りでない群に割り付けています。結果として、希望通りの群よりも、希望通りでなかった群のほうが減量効果は大きくなりました。さらに、特に希望のなかった群が、もっとも減量効果が大きくなりました。
こうした研究から、偏った嗜好のない方が、高い減量効果が期待できる、と考察できそうです。
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中田由夫
筑波大学 体育系 准教授 博士(体育科学)
仰るとおり、摂取エネルギー量が減少しさえすれば「何でも良い」ということかと思います。PMID 25182101と異なる視点は「好み」を考慮していることであり、意外にも「好み通り」であることが減量効果を低くしています。その背景を推察すると、「これなら楽にやせられる」といった期待感が裏切られる、といったことがあるのではないかと・・・。先入観なく取り組むことが重要なのかもしれません。
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佐々木 由樹
管理栄養士 健康運動指導士 MPH(公衆衛生学修士)
勉強になりました!!
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