カテキンと緑茶に熱視線、「がん」に対抗し、「認知機能」を高め、「血管」を健康にする
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Medエッジ 2015.07.03 UPDATE
(2015年7月1日 Medエッジより) 7月1日、NHKの「ためしてガッテン」で緑茶やカテキンを特集する。 Medエッジの記事の中からも、このごく身近な飲み物のパワーについて振り返ってみたい。
こういう記事では、
「※細胞レベルや動物での知見はそのまま人間に当てはめることは必ずしも正しいとは限りません」
と必ず一番下に書き加えてほしいなといつも思います。
また、ちょっとややこしいとお感じになるかもしれませんが、
「※介入研究ではないものは、必ずしもその効果を示すものではありません」
ともあるとより良いかもしれません。
例えば、国立がんセンターの研究は、介入研究ではなく、「観察研究」とよばれるもので、要するに「緑茶をたくさん飲んでいた人が死亡する確率が低かった」ということです。
「緑茶をたくさん飲んでいた人」は、他にも健康に有利なことをたくさんやっているかもしれません。
例えば、運動する人が多いかもしれません。喫煙しない人が多いかもしれません。女性が多いのかもしれません(女性の方が長生きです)。
などなどいろいろ考えられることはありますが、この研究では、このように考えられることはかなり考慮して(=統計モデルを用いてその影響を調整して)も、緑茶をたくさん飲んでいる人が健康に良かったから、きっと緑茶がいいんじゃないかなぁということですね。
細かいことを言いだすと他にも言及されるべき研究の限界はあるのですが、今日はこの辺で。興味ある方は、以下の国立がんセンターのページにさらに詳しい解説がありますのでご参照ください。
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3526.html
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