「運動中に水をたくさん飲む」の落とし穴、死亡事例も

健康・予防

  • 2,622
  • 10
  • 2

favicons?domain=www.mededge Medエッジ 2015.07.27 UPDATE

1437643253bfFMoSHuRH

(2015年7月23日 Medエッジより) 水やスポーツドリンクによる水分の過剰摂取によって、「運動関連低ナトリウム血症(EAH)」と呼ばれる状態に陥る可能性があるようだ。  米国バージニア大学ヘルス・システムのマイケル・ロスナー医師が、カナダ・スポーツ医学会の発行するクリニカル・ジャーナル・オブ・スポーツ・メディシン誌の2015年7月号で「運動中の水分の過剰摂取に関わる死亡を防ぐ:2015年合意ガイドライン」のタイトルで報告している。

記事全文を読む

1427682568bdac8173bccfdf9e21f4a0cc8fa506d3

中田由夫

筑波大学 体育系 准教授 博士(体育科学)

以前、低ナトリウム血症について紹介した記事と原典は同じですので、そちらのコメントも参考にしてください。『マラソン中には死亡例も 「低ナトリウム血症」の防ぎ方とは?

今回、気になったのは、
「喉の渇きを目安にして、水分を取るようにすると良い。喉が渇いている時に水を飲む場合は低ナトリウムにはならない。そして深刻な脱水症状を起こすこともない。」
という点。
一般の方には、「喉の渇きを感じたときには、すでに水分不足が生じています。喉の渇きを感じる前に、定期的に水分を補給しましょう。」と伝えています。
このギャップが生じた原因のひとつは、この記事がアスリート向けであり、パフォーマンスの低下を避けたい、という思惑が強く働いていること。
一般の方は、そこまでパフォーマンスは重視しないと思いますので、やはり「定期的な水分補給」を心がけるのがよいと思います。

もうひとつ気になった点は、
「スポーツドリンクを飲む場合にも、水と同じような注意が必要だ。スポーツドリンクには塩分が含まれているとはいえ、水には違いない。」
前回のコメントで詳述しましたが、スポーツドリンクであっても塩分補給の観点からいえば、十分ではありません。ただ、「水と一緒」は言い過ぎです。

脱水症状を予防するための水分摂取、水分の取り過ぎによる低ナトリウム血症、その両方を理解し、対策をとることが重要だと思います。

  • 10
  • /
  • 専門家のいいね!5
  • 143130910655d2b7963799d3a3941cdde62b3ad021
  • 14345301913cc6d30fea2729514d366c8d4b1cf1ba
  • 142682509482f8b767dca3ad48c63db4f86377886b
  • 1427344422d36e8d6c3a5b5376f503a0a14d955d73
  • 1462054317f325d6386d012f89d666629969d09d78
  • 1436232346ECA43gVlg5
  • usericon_noimage
  • usericon_noimage
  • 1426731572747f405f9a05b1b91ff104cbf3c4de04
  • usericon_noimage

この記事へのコメント

コメントする

この記事の関連キーワード

この記事と関連する記事

会員登録が必要です

すでに登録済みの方はこちら

ログイン

まだ会員になっていない方はこちら

ユーザ登録

コメント編集(管理者用)

コメントを削除

キャンセル

Facebook連携


閉じる

このコメントに関する
問題の内容を選択してください





送信

送信完了

閉じる

コメント編集

会員登録が必要です