痛み止めとして医療用麻薬を処方する医者、正しい知識を持っていたのは半数だけ
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Medエッジ 2015.07.29 UPDATE
(2015年7月27日 Medエッジより) 米国は、痛みの治療に医療用麻薬のオピオイドを使う量が他の国より多い。実際、過剰投与による死亡や依存症の増加が問題となっている。このたび、米国の1000人の医者を対象に、オピオイドについて正しい知識を持っているかなどについての調査が行われた。
最近、トヨタ自動車元常務役員の米国人女性が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されました。その後、不起訴処分となりましたが、米国の父親が本人に送った国際宅配便の小包に、「オキシコドン」錠剤57錠が入っていたとのことです。その薬は本人に処方されたものではなかったとのことです。
米国の医師は、オキシコドンなどのオピオイド(医療用麻薬)を疼痛一般によく用いています。米国の医療界や社会全体は麻薬に対して寛容です。
そのため、米国では、一般人の麻薬依存症がかなり多いです。昨年の発表されたデータでは、米国民のうち、13%が治療目的以外の理由でオキシコドンなどの医療用麻薬を使用していたとのことです。
依存症となると、薬物の中断で「自律神経の嵐」というとてもひどい症状を体験します。気分不良、落ち着きのなさ、冷汗、嘔吐、下痢、手足の震え、などの症状です。
依存症はまた、過剰摂取と中毒のリスクをもたらします。意識障害や呼吸抑制で、最終的には呼吸停止により、死亡することもあります。一度に大量の錠剤を服用するか、他の薬剤(睡眠導入剤など)と併用すると呼吸抑制の危険性が高まります。
米国へ留学などを予定する日本人の若い人は、このような社会背景に注意しておいたほうがよいでしょう。
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