伊藤園の災害対策自販機が「Ingress」に登場、キャンペーンでVRLAも
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ケータイ Watch 2015.08.07 UPDATE
伊藤園とグーグル社内のスタートアップ、ナイアンティック・ラボが提供する位置情報ゲーム「Ingress」とのコラボレーションとして、伊藤園の災害対策自販機が30日、いよいよゲーム中に登場した。あわせて伊藤園では、8月3日~10月29日にキャンペーンを実施する。
みなさん、Ingressというゲームをご存知ですか?バーチャル空間で、緑陣営と青陣営が起点となるポータルを奪い合い、陣地を広げることで競う、GPSを利用した世界的に展開されているゲームです。運営会社はGoogleの社内スタートアップ「ナイアンティックラボ」(Niantic Labs)。私も始めて半年ほど。周辺のポータルが多くないので、繁華街に遊びに行ったときにポイントを一気に稼いで地道にレベルを上げている最中です。
このゲームの面白いところは、GPSを利用して実際その起点となるポータルへ足を運ばないとポータルを奪えない仕様になっているところです。岩手や神奈川などではその特性を利用して観光事業にも取り入れられています。(ゲームと融合・新しい観光の可能性 岩手県の「Ingress」活用、その成果は:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1503/27/news100.html)
また、都市部はポータルが密集しており、徒歩でのプレイが効率的なため、ウォーキングをするモチベーションにもなりますね。HealthNudgeでは以前中田先生が記事を取り上げています(ゲームをしながらウォーキング・ダイエット! 全世界を席巻する「Ingress」の魅力)そのIngressが今度は伊藤園とコラボしました。しかも災害対策自販機で。
東日本大震災の際は電気がいつ通るかわからないまま不安な日々を過ごしたため、このような形で災害対策自販機がどこにあるのか、頭に叩き込めるのはとてもよいことですね。ゲームに夢中になって「あ、実はあそこ災害対策自販機だったんだ」と後から気が付くことがないようにしたいものです。
なおこのIngress、ウォーキングや観光以外にも色々な活用方法がありそうです。はまってる方は毎日夜中にポータルを巡るみたいなんですが、それと合わせて自治体に申し出て防犯対策ボランティアとして活動を組み合わせたり(http://aplista.iza.ne.jp/f-iphone/208879
)と健康づくりや街づくりとうまく活用すると、世界が広がるゲームだなと思っています。プレイヤーがどこをまわっているかは表示されてしまうので、プライバシーの面でいくつか不安はあるのですが、いつか、Ingressを使って疫学研究、したいですね!
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柿崎真沙子
名古屋市立大学大学院医学研究科医療人育成学分野 講師 博士(障害科学)
どうやら利用者が勝手に健康になるだけで、開発の意図としては健康にそこまで焦点は当ててなかったような印象も受けますよ。
ただ、確かに気がつくとたくさん歩いているので運動量を増やすモチベーションにはなりますよね。私が面白いなぁと思ったのは自分の生まれ育った街や住んでいる街でも、実はこんなところが前からあったんだ!と思うような場所やオブジェがあったことです。確かに行ってみるとあるある!とか、あー!昔あそこで遊んでたけどこんなようなものあったかも!という再発見が醍醐味です。そして気がつくと歩いているという。。。ゲームって侮れませんよね。。。
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前田 由加
このゲーム、知人がやっていて、2㎏痩せたと自慢されました笑
ゲームと健康を結びつけるアイディアには、へえ~と思いました。
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柿崎真沙子
名古屋市立大学大学院医学研究科医療人育成学分野 講師 博士(障害科学)
以前たまたま知り合った方がGoogleの方で、知り合って少ししてからこのラボに移られたので「何でわざわざ?」と思ったのですが、始めてみると様々な可能性を感じさせるゲームで、なるほどなぁ、面白いなぁと思っている次第です。東京周辺はポータルも多く、始めやすい環境だと思いますので、よければ試してみてください。
ちなみに私は緑陣営です。
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佐々木 由樹
管理栄養士 健康運動指導士 MPH(公衆衛生学修士)
ゲームは全くしないので、全然知りませんでした。
ゲームもアイデア次第で、健康、防犯、災害対策と、いろんな使い方ができるのですね。
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