「機能性表示食品制度」が追い風に!盛り上がるノンアルコールビール業界
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ハーバービジネスオンライン 2015.08.10 UPDATE
(2015年8月4日 ハーバービジネスオンラインより) ビール好きにとって、仕事終わりの1杯は格別だ。今年は連日の猛暑もあり、その1杯はさらに美味しく感じる。 しかし、残念ながらビール市場は低迷が続いている。ビール大手5社の課税済み出荷量は、昨年まで10年連続で前年割れと、縮小傾向にある。
機能性表示食品制度は、2015年4月にできた制度です。コンビニや薬局でも「機能性表示食品」と書かれた商品を見るようになりました。機能性表示食品は、パッケージに「本品には◇◇が含まれるので、□□の機能 があります」と機能を表示することができます。
トクホととても似ていますね。
記事にもありますが、違いは、トクホで必要な審査が、機能性表示食品では不要という点です(ただし届け出は必要)。トクホは、開発に時間やコストがかかるので、中小企業の参入が難しいことが課題と言われていました。この制度はそれをクリアーしたということです。ただ、審査はないとしても、事業者側の責任として、科学的根拠を説明できるようにしておく責任があります。
この科学的根拠については、「システマチックレビュー」で行うとされています(臨床試験でも可)。システマチックレビューは、関連する論文をくまなく調べて、結論を導く研究方法で、信頼できる方法です。
ただ、あくまで「国の審査がなく、事業者の責任」というころが気になりますね。正しく行われるのか。そして利用者は評価できるのか。
ところで、裏返せばこの制度で、機能性表示食品にもなれない健康食品は、「効かないからやめときましょう」と言えそうです。
システマチックレビューすると、効果がないことを証明してしまう健康食品はたくさんあるのでは。
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松尾恵太郎
愛知県がんセンター研究所 遺伝子医療研究部 部長 医師 博士(医学) 疫学修士 日本疫学会 理事
いわゆる「トクホ」に指定されているものでも、有効性や安全性で引用されている論文はかなり微妙なのがありますし、それよりも緩い基準で名乗れるものならば、尚のこと要注意ですね。
あまり経済活動に水をさすような事ばかりコメントしてもいけないのかもしれませんが・・・。
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前田 由加
先生のコメント、機能性表示食品制度についてとてもわかりやすい説明で、理解が深まりました!
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