がんの特効薬が見つからない本当の理由 『がんが自然に治る生き方』翻訳者のレポート(4)
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PRESIDENT Online 2015.08.13 UPDATE
(2015年8月8日 PRESIDENT Onlineより) ネットでNPR(アメリカの公共ラジオ)を聞いていたら、「なぜ<がんとの戦い>にいまもって勝てないのか」という興味深いレポートがありました。「がんとの戦い」(War on Cancer)とは1971年に、ニクソン大統領が宣言した、国を挙げてのがん撲滅政策をさします。 マサチューセッツ工科大の生物学者で、世界的ながん研究者であるロバート・ウェインバーグ氏は、学術誌「セル」に、次のような挑発的なエッセイを寄せました。
記事の前半部分をまとめますと、特効薬が見つけられない理由は、がんは患者さん一人一人毎に特性が異なるためだ、という内容です。
重要なのはその後で、ではどうするか。
部分的に引用されているケリー・ターナー博士が推奨する9項目は次のとおりです。
・抜本的に食事を変える
・治療法は自分で決める
・直感に従う
・ハーブとサプリメントの力を借りる
・抑圧された感情を解き放つ
・より前向きに生きる
・周囲の人の支えを受け入れる
・自分の魂と深くつながる
・「どうしても生きたい理由」を持つ
これは医療・医学ではなく、生き方の選択の話題ですね。
大切なお話だと思います。
国民の3人に2人ががんにかかる時代。
がん患者さんが治療法選択等にかかわる不安から解放され、充実した日々を送るためのヒントを伝えたい。そのために、特効薬という、目につきやすいワードを使った、少しずるい、しかし、心優しい記事なのだと思います。
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松尾恵太郎
愛知県がんセンター研究所 遺伝子医療研究部 部長 医師 博士(医学) 疫学修士 日本疫学会 理事
「人の生き方そのものを変えることによって、どんなに難しいがんからも生還する可能性はゼロじゃない、ということを明かして」という部分が引っかかります。
生き方を選ぶことは大切です。しかし、それがあたかも「生還」とつながるような成果がでているかのように語る、更には、完全ではないものの生き方の変化よりも多くの成果がでている「治療」と同列に論じるスタンスはやはり疑念を持たざるをえません。
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HANA
治療法は自分で決める、直感に従う、と言われても、どうしていいのか分かりません。だったら、お医者さんに決めてもらいたいです。
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