フライドポテトやトーストなどの高温調理にご注意 「発がんリスクあり」

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favicons?domain=www.dm-net.co 糖尿病ネットワーク 2015.08.11 UPDATE

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(2015年7月10日 糖尿病ネットワークより) フライドポテトやポテトチップス、トーストのように、炭水化物を含む食品を120度以上の高温で調理したものを食べるとがんの発症リスクが高まると、欧州食品安全機関(EFSA)が発表した。

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久保達彦

産業医科大学 医学部 公衆衛生学 講師 医師 博士(医学)

食品中のアクリルアミドの発がん性に関する記事です。

この問題は2002年にスウェーデン政府の発表を受けて社会問題化しました。アクリルアミドという発がん性が疑われる物質が、フライドポテトなどありふれた加工食品中に広く分布していることが報告され消費者の不安が高まりました。

その後、この問題については既に多くの議論や研究が積み兼ねられてきています。

食品会社でも広く課題として認識されており、例えばポテトチップスでは高温での油揚げを避けて低温でもおいしく調理できる方法を開発するなどしてアクリルアミドの発生を押さえる取り組みがなされています。

研究者や行政の間でも議論が積み兼ねられてきています。英国食品基準庁のQ&Aが最も端的だと思いますので最後に紹介します。

Q: この発見により、食生活を変えるべきですか。
A: いいえ、消費者に食生活を変えるようアドバイスをしているわけではありません。アクリルアミドはありふれた多くの食品に存在し、リスクの全くないバランスある食生活を実現することは困難です。しかし、毎日少なくとも5種類の果実や野菜を含む健康的でバランスのとれた食生活をおくることは相当効果があると考えられます。

食品安全は私たち全員の関心事項でしょう。リスク情報はしっかりキャッチしつつ、でも現実的で落ち着いた対応をしていきたいものですね。

カルビー株式会社の取り組み
http://www.calbee.co.jp/soudanshitsu/shared_file/img/acrylamide_all.pdf

厚生労働省加工食品中アクリルアミドに関するQ&A
http://www.mhlw.go.jp/topics/2002/11/tp1101-1.html

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