「酒は百薬の長」はウソ? 「まったく飲まない人が一番健康」という研究データ発表

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favicons?domain=health.goo.ne gooヘルスケア ニュース 2015.08.26 UPDATE

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(2015年4月20日 gooヘルスケア ニュースより) 「酒は百薬の長」といわれ、適度な飲酒は身体によいとされてきました。しかし、最近の研究データでは、適量の飲酒でも健康のためにはならないことが判明しています。これまでの通説を覆す、最新のデータからわかるアルコールのウソホントについて考えてみましょう。

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松尾恵太郎

愛知県がんセンター研究所 遺伝子医療研究部 部長 医師 博士(医学) 疫学修士 日本疫学会 理事

「酒は百薬の長」という言葉もあるが、飲んでない人の方が最も死亡率が低い、という研究がでてきたよ、という話である。

タバコと並んで一般的な嗜好品であるお酒と健康の関係というのは、長い間検討されているトピックである。

がん、という観点でみると、お酒は、世界保健機関WHOの下部機関である国際がん研究機関(IARC)において、"group 1"、つまり発癌物質であるという判定を受けている。頭頚部がん、食道がん、乳がん、大腸がん、肝臓がんなどとの関連は数多くの疫学研究で飲酒量が増えると病気にかかるリスクが上昇することが報告されている。

一方、死亡との関連も元記事でも示されているとおり数多く検討されている。日本での大規模な検討では、男女とも過ぎない量であれば、飲まないよりも飲んだ方が死亡率が低い、という結果が出ている。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21148820

「酒は百薬の長」の続きには「されで万病の元」という言葉が続いているのだが、大抵後半は省略されて都合よく使われていることが多いように思う。過ぎたるは及ばざる、という点も考えた上で付き合う必要があるであろう。

筆者はアルコール代謝酵素の遺伝的な個人差と飲酒の組合わせの研究を行っているが、上記の程々に飲むなら良い、という話は、お酒を飲んで赤くなるような人には当てはまらない可能性があるという結果を得ている。もし該当する場合は要心を。

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この記事へのコメント

  • 気をつけよう!

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  • 飲まないのも不健康だわ……。適度な量にします。

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  • 面白い記事ですね!

    「飲酒しない人」の中に、「過去には飲んでいたが今は飲んでいない人」が入っていたのですね。
    驚きです!

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