【主張】かかりつけ薬局 「患者本位」といえるのか(1/2ページ)
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産経ニュース 2015.09.01 UPDATE
(2015年8月31日 産経ニュースより) これが本当に患者に役立つ制度だろうか。 厚生労働省が全国の薬局の役割を強化し、患者個々の服薬情報を一元管理する「かかりつけ薬局」として普及させようとしていることだ。年内策定の「薬局ビジョン」の目玉である。 高齢化に伴い複数の診療科を掛け持ちする患者が増えた。それぞれの医療機関から出される薬で飲みきれない量を抱え、飲み合わせの悪さから体調を崩す例が後を絶たない。
"高齢化に伴い複数の診療科を掛け持ちする患者が増えた。それぞれの医療機関から出される薬で飲みきれない量を抱え、飲み合わせの悪さから体調を崩す例が後を絶たない。
だから、複数の医療機関の処方箋を一手に扱うかかりつけ薬局が患者ごとに薬の種類や数量を管理する。これで副作用などの健康被害を防ごうというのである。"
"厚労省は、かかりつけ薬局が服薬管理を徹底すれば、飲み残しや飲み忘れによる医療費の無駄が減らせると説明してきたはずだ。かえって医療費が増えることになれば、本末転倒である。"
日本の政策は、「こうすればこうなるハズだ」ということが多いように感じます。
しかし実際はどうでしょう?
明らかにうまくいかない場合も少なくないような気もしますが、その効果がどうだったのかよくわからないこともおおいです。というか政策の票かってあまりメディアで見かけません。
その政策が、本当に意図した効果があったかどうかはどうしたらわかるでしょう?
社会実験をしてみるしかないと思います。
たとえば、この「かかりつけ薬局」で「副作用が減った」・「医療費が減った」かどうかを見たければ、例えば、北海道だけ「かかりつけ薬局」制度を導入して、制度導入前後での「副作用が減った」・「医療費が減った」を数値化したものを、北海道以外のエリアの数値と比較すればよいと思います。
日本は、政策を日本全国一度に実行してしまいがちですが、それではその効果はわかりません。
効果がわからなければ、政策をやった意味があるのかもわかりません、政治家も責任を追及されず、まじめに考える気も起きないでしょう。
医療に限らず、社会保障・教育などの政策でも、このような社会実験が進み、意味がある政策だけが、貴重な税金を使って実施されることを望みます。
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山本長史
確かに、何でも全国一斉に、開始するのではなく、一部地域から始めた方が導入しない地域との比較が出来て、良さそうですが、どこの地域から始めるかで、もめると思いました。
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